人気ブログ「分裂勘違い君劇場」の主による著書。
いわく、タイトル通りのことがこれでもかという多数の事例を持って説明される。
無理矢理かいつまんで言うと、錯覚資産なるものをつかんで育てる。学歴だったり見た目だったりファッションだったりを伸ばして、それを足がかりにチャンスをつかむことが推奨されている。
それは、この世界が、そういう錯覚資産のもとに人を評価するようになっているから。そしてその理由もこれでもかという多数の事例で説明される。
知っておくべき読むべき本。
たてがみさん 男性
本を読みたいけど時間がない。
歩きながらビジネス書を読みたい。
活字が読みづらい・苦手。
老眼で本や新聞を読むことに支障を感じる。
一つでも思い当たる方必見です。
12万冊以上の対象作品が聴き放題。
ダウンロードしてオフラインでの再生も可能。
再生速度も0.5~3.5倍速に調整できるので、
自分のペースで聴くことができる。
Audibleなら耳で聴いて本を読むことが
できるので、時間や場所・環境に関係なく
いつでもどこでも読書を楽しめます。
家事をしながら育児本や生活情報の読書ができる。
視覚に不自由がある人でも「聴いて」読める。
通勤時間などのスキマ時間に活用してスキルアップに。
語学や資格試験対策にも役立つ。
子供たちと一緒に絵本のお話を聞きながら眠れる。
有名な俳優・声優さんの朗読が聴けるので
アニメやドラマのファンにもおすすめ。
などなど、アイデア次第で
日々の生活をより豊かにできるかと思います。
自分の場合、、何事も二つのことを同時進行は
不可能で特に読書は全神経を集中させないと
理解できない場合が多いので、
audioで耳からのみの情報でも何かをしながら
という利用の仕方はせず、集中してます。
『老眼の人間に救世主』ですね。
紙の本もスマホ画面も目が相当疲れるので、
聴くだけなのは相当楽です。
プロの方のナレーションは
耳にかなり優しいと思います!
何と言いますか、、滑るような絹のような声、
絶妙な間合いや抑揚も癒される~
大きな声でもないのに語尾までしっかりと
聞き取れるのは、ホントにさすがプロという感じで、
自分も声を発する時の参考にしたいとよく思います。
メリットは相当多いと思います。
が、読みたい本が全てaudibleに登録されている
訳ではないですし、やはり目で追って読むよりも
何倍も時間が掛かります。
お恥ずかしながら、寝っ転がって
リラックスして聴いていると、、
そのまま夢の世界へ、、
年寄りになればなるほど有益な方法だと
思いますし、どんどん冊数も増えたり
便利になって行くのだろうな、と期待してます。
さくら咲く 45歳 女性
人気ブログ「分裂勘違い君劇場」の主による著書。
いわく、タイトル通りのことがこれでもかという多数の事例を持って説明される。
無理矢理かいつまんで言うと、錯覚資産なるものをつかんで育てる。学歴だったり見た目だったりファッションだったりを伸ばして、それを足がかりにチャンスをつかむことが推奨されている。
それは、この世界が、そういう錯覚資産のもとに人を評価するようになっているから。そしてその理由もこれでもかという多数の事例で説明される。
知っておくべき読むべき本。
たてがみさん 男性
いまやテレビでもよく見かける元明石市長の泉房穂さん。
ともすると激しくなる口調は、好き嫌いが分かれそうですが、
この本を読むと、その熱情の真意を理解することができ、
信頼に足る人であることが実感できます。
政治家になろうと決意したのは、なんと10歳のとき。
障害のあった弟が、理不尽な扱いを受けてきたことから、
弱い人のためになる社会に変えたいと痛感したのが原点なのです。
貧困な漁師の家庭に育ったのですが、猛勉強して東大へ。
教育学科を卒業後、NHK・テレビ朝日を経て、
衆議院議員の石井紘基氏の著書に感動して秘書になります。
しかし、石井氏が選挙に落選。
引き続き秘書として支援したい旨を氏に告げると、
「君はまだ若い。いい政治家になるには、
世の中のことをもっと知っておく必要がある。
弁護士になって明石に戻り、本気で人のために尽くしなさい。
いずれ君は政治家になる。40歳くらいだろう。
その前にまずは弁護士になりなさい」と強い説得を受け、
それに従い弁護士になるのです。
4回目の挑戦でようやく司法試験に合格。
氏の言葉通り、2000年に明石で法律事務所を設立し、
市民のために尽力。
2002年には、なんと石井氏が暗殺されたことから、
その遺志を継ぐよう周囲から説得され、衆議院選挙に立候補。
小選挙区では落選するも比例で復活当選。
こうして奇しくも40歳のとき、政治家の道を歩み始めます。
「犯罪被害者基本法」の成立などに尽力しましたが、次の選挙では落選。
明石に戻り弁護士としての仕事を再開し、
2007年には、社会福祉にもっと詳しくなりたいと
社会福祉士の資格も取得しています。
そして、2011年、遂に明石市長選に立候補。
自民党も民主党も業界団体もすべてが支援する候補相手に、
市民を信じ、市民だけを支持母体に、
69票差の接戦を勝ち抜いて明石市長になったのです。
それから3期12年の泉さんの活躍は、
誰もが認めざるを得ない素晴らしい結果を生み出しました。
「子ども」から始めれば「経済」も回ることを実証し、10年連続人口増を実現。
明石市を全国に名だたる人気都市に生まれ変わらせたのです。
明石市長を引退してからは、多くの著者を書き、私も何冊か読みましたが、
暴言問題で引退する直前に書かれたこの処女作が、
氏の政策の基本的考え方に加え、来歴やバックボーンも丁寧に描き、
氏の実像を理解するには最適だと感じています。
tomeさん
ブックガイトは数あれど、100人の現存作家の500以上の小説すべてに、
100点満点で点数を付けるという、
なんとも恐れ多いことをやってのけた本が2冊あります。
1冊目は、2000年刊の福田和也『作家の値うち』。
著者は、江藤淳に見いだされた文芸評論家で、
デビュー10年にして新潮新人賞や三島由紀夫賞の選考委員にもなった人物。
まさに江藤淳ばりの保守の論客としても知られていました。
「ワインを点数評価した『ボルドー』のような本が、小説でもできないか」
という出版社社長の発案を受け、
彼の著書名でもある『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』を駆使し、
500以上の作品をすべて読んだうえで書き上げたブックガイドなのです。
その思いは「どう見ても価値のない作品が文学賞を受賞する一方、
優れた作品が何の反応も評価も受けないまま消え去っていく」ことに対する苛立ちでした。
刊行後、当然のことながら、文壇・読書界に激震が走り、論争も発生。
その顛末・後日談として、1年も経たないうちに『「作家の値うち」の使い方』
という本まで出しています。
もう1冊は、2021年刊の小川榮太郎『作家の値うち』。
体調不良続きだった福田氏(2024年9月に63歳で病没)の代わりに、
出版社社長が小川氏に執筆を依頼。
事実上の改訂版にあたる同名書として刊行されました。
サブタイトルは「令和の超(スーパー)ブックガイド」。
この方も文芸評論家ではありますが、
福田氏以上に右寄りで、安部晋三氏を支持し、朝日新聞と争ったり、
雑誌『新潮45』でLGBTへの差別的表現で問題となった『杉田水脈』論文を
擁護する寄稿をしたりと、この本ではなく、政治的活動で世間を騒がせていました。
とはいえ、著者は異なれど、同じ形式を踏襲し100作家を網羅。
しかも掲載作家も半数をその後活躍中の人に入れ換えた、
比類なきブックガイドであることに変わりはありません。
何より、自分が好きな作家の作品や、未読だが気になるに作品が、
どう評価され何点がつけられているかは、誰しも気になりますよね。
少し紹介しますと、「福田版」では、五木寛之は総じて評価が低く
「時の経過に耐え得なかった」として7作品すべてが40~50点。
高橋源一郎は4作品てすが、91点から21点まであり極端。
「小川版」では、原田マハは4作品が65点から18点まであり、
三浦しをんは4作品で63点もあれば、なんと0点の作品も。
さらに全作品通じて採点不能が4作品。マイナス90点もありビックリ。
これ以上は、ご興味があれば両書を読んでみてください。
「なるほど」と感じるところもあれば、「?!」と思うところもあり、楽しめます。
また、両書には、約半数は同じ作家が掲載されていますので、
読み比べるという楽しみ方もできます。
tomeさん
仕事をしていれば必ず触れるトヨタ流の仕事術。
その具体的な事例が、「問題解決」「コミュニケーション」などの7パートに渡って、あくまでも具体的に紹介される。必ずしも製造業でなくても、応用可能。また、「あの会社、あのお店のあの方法はこれが元ネタなのか」という発見もある。
たてがみさん 61歳 男性
私事であり本書の内容と無関係だが、鳥取県訛りの母は『ひらやまいく』と言ってエベレスト街道にて一か月音信不通で旅してきたことがある。全然平たくない。
翻して本書は100年以上前に原始仏教を求めてチベットに旅立ったある若き仏法僧の回顧録である。
著作権が切れているので青空文庫で挿絵付きで読めるがこれがまたとんでもないロックな坊主なのだ。
天皇陛下万歳。
明治のひとなので今との皇室との距離感が軍国主義時代のそれとも令和の現代と違う。もうなんかあるたびやっているが空気のように自然に天皇崇拝をやっている。
川口慧海氏は仏教僧であるが30代入ったばかりの時に仏教の真の姿を模索すべく『チベットいく』と旅立つことになる。
チベット語を日本で学ぶことはできないからインドの言葉や英語を学ぶ。
そのせいで『大乗仏教サイキョー』『本来は小乗なのだよふざけんな』と師匠と大喧嘩もかます。
この時代の仏教僧であるため教養人であり、チベット行くというとクラウドファンディングに支援する変な人( `・∀・´)ノヨロシクとばかりに次々知人友人檀徒が協力してくれるのだがこの人はあくまで僧侶なので……。
『旅費かかる? 人手もいる? 一人で行きます。路銀は坊主なので問題ない』
(※当然所々で餓死寸前に)
『支援? お前タバコや酒や殺生やめろ。そっちのほうが絶対俺にとって助けになる(※仏の加護が加わるとのこと)』
(※所々でやばいほどの幸運に恵まれるが実際切り抜ける)
『餓死しそうになったり凍死しかけているのにどうにもならんと座禅して経読んで俳句とか作って実際生きのこる』
(※自殺行為レベルの衣類装備だが日本で貰ってきた脂を身体に塗って凌いだりしている)
『当時の日本人は骨接ぎできたり、学問できる関係で仏教哲学や医学などに通じているし語学の才能ある。禅宗らしく論戦も超得意』
(※おかげであちこちにて論破したり協力を取り次いだり異国語で高位の仏法僧と学問や仏教議論を高めあったり国際的な文章もサクサク作る)
『ことあるごとにモテる』
(※肉欲を辞めちゃっているから迷惑でしかなく、命の危機にすら)
『酷寒のチベットにて塩砂糖バターを大量にブッ込んだバター茶と肉食は必然だが午後から飯を食わないとか肉食わない戒律を頑固に守り通す。蕎麦粉菓子で済ます。何年も』
(※本当にこの人なんで死なないのだろう……)
当時のチベット医術は骨接ぎなどを知らなかったことや現地人のけんかっ早い気風、『歯を磨かない』『そもそも風呂に生まれてから入らない』『風邪をひいて日中寝たら死ぬことがあるのでそのまま日中病人を寝かさないことが社会的に定着している』などなどの医療的迷信を学問的アプローチで排しつつもあちらの優れているものはどんどん取り入れるので貧乏僧侶がいつの間にか大臣の家に住んでいたりする。
うむ。やっぱりこのお兄さんおかしいよ。
なろう主人公なら「あれ、俺またやっちゃいましたか」と愚かなことを抜かすが彼の場合かなり自覚的だから当然行く先は聖人の扱いを受けて仕方ない。
どんなつらい時も詩作をすることで力を得る。
本人に言わせれば日本語の力を感じるらしいがこの人はチベットで記した書物も現在続々と発掘されている。
うんやっぱりこの人凄いよ!
序盤『おまえ鎖国しているチベットに入ったら類縁のひとみんな殺されたりするぞ』と具体的エピソードを添えて脅されて警告されるのだが。
仏教への情熱その程度でおさまらずそういう意味では彼もまた煩悩から逃れられない若者であり、実際行ってしまって当然知人がえらい目にあうので後から必死で救済のため奔走する。
この辺、世間体を気にしない現代人に近い気が。
現代人は『お前が漁師でもないのに魚採りするのを辞めて徳をつみなさい。カネより嬉しい』とか言わないけど。
余計なお世話だとかなる。
慧海氏は仏法僧なので『死ぬのが怖いというが私は生まれた時を知らない。つまり生まれた時を知らないのと同じく死も知らない。よって怖いと思わない。それより仏教だ!』
こんなノリである。
自重しろ。
慧海氏は中国僧侶(※当時は清帝国)を偽装してチベットに入るのだがなんか日本が大清帝国に勝ってしまってその後日本の評判がよくなりチベット人にも『あれ清のひとちがう』と露見していく。
後半は完全にチベット人を偽装している能力を得ているのだがその理由たるや学費がなくなるからであった。
でも肉食わない酒呑まない女遊びしない坊主って普通に変である。
そりゃバレるよ!
立ちふさがる五つの関所を智と知、徳を用い瞬殺で突破してインドに帰国する慧海氏。
その後始末もまた華麗でなろう勇者の後始末要素もあるかもしれない。
彼の信仰の道の究明は根深誠氏の著作に詳しいが、根深氏に力をかした現地の人々にとっては河口慧海のルート解明は彼らにとっても仏の道を辿っていく旅路であった。
たとえ一帯一路を唱える共産中国がチベットの地を改革系なろう主人公なみに変えて行こうとも、空飛ぶ鳥に故人の遺骸をあずけて解き放っていた人々の魂は別の形をとろうとも受け継がれていく証明である。
チベット旅行記は青空文庫では挿絵つきで無料で読めるのみならず、Amazonの電子書籍朗読サービスオーディブルにもなっているので読書の時間が取れないひとにもお勧めである。
鴉野 兄貴さん 男性
Twitter(旧X)はニュースbotで最新ガジェット情報などをつぶやきます。 @KarasunoAniki
人間の幸福感は脳内伝達物質の分泌で得られるもので、所謂幸せホルモンと呼ばれる伝達物質は、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンであるという。
セロトニンは、今ある幸福に対する感謝の気持ちや朝の散歩(日光浴)、運動、十分な睡眠によって得られ、オキシトシンは、他者とのコミュニケーションやスキンシップで得られる愛情ホルモンとも言われ、赤ん坊やペットとの間でも双方に分泌されるという。ドーパミンは、仕事での成功やお金を得た場合などで出やすく、ギャンブルなどの依存症になりやすい性質を持っている。
これらのことから著者は、正三角形になぞらえて、一番下にセロトニン的幸福があり、これを失うと全てが崩れ落ちると例える。真ん中にオキシトシン的幸福があり、一番上にドーパミン的幸福が来るという。つまり、仕事やお金儲けを最優先にして、健康や人間関係を軽視すると、幸福は土台から崩れ落ちる。確かに、いくらお金があっても大病をしたら幸福ではいられないし、健康で成功やお金を手にしたところで、孤独では喜びを分かち合うことも出来ない。
著者は精神科医でもあるので、健康を当たり前だと軽視して、仕事優先で睡眠や運動を怠り、飲酒や喫煙を繰り返してメンタル疾患になった患者を多く診てきたのだろう。孤独は喫煙以上に健康に悪いとも言う。
みーちゃんさん 55歳 男性
菅野完さんが書いた渾身の著作。政治家たちに大きな影響を与える団体になっていった「日本会議」とは一体何で、そのルーツには何があったのか。構成要素はどんなものだったのかがよくわかる。ルーツとしての「生長の家」や、本体としての「神社本庁)の存在。安倍内閣一強独裁の中で、多くの議員が取り込まれて行った構造などがよくわかる。政治の裏が見える本。発禁裁判で削除されていた文言が処分取り消しで完全版が今なら読める。
poohさん 56歳 男性
どうしても女性に持てたくて、でも自分ではどうしたらいいのか分からなくて手に取りました。
もっとも参考になったし実践もして効果があったのは、女性のお仕事や普段の生活などでやっていることを聞いた後に「大変じゃない?」と言うこと。
相手からすれば「しっかり話を聞いてくれて共感もしてくれる」という印象を持ってもらえます。
この言葉を使用したら女性と仲良くなることが多くなりました。
他にも有益なアドバイスが沢山書いてあるのでモテたい男子はもちろんのことコミュニケーション能力を身につけたい人にもおすすめです。
TKさん 42歳 男性
物事をなしていく上で肝心なことは何かが全て書かれている。後世に伝えられているのも納得。あっという間に読めるがそれを自身のものとするにはまた時間がかかるはず。ともあれ完全に理解すれば応用できるようになる。ビジネスパーソンの必読書。
たてがみさん 61歳 男性
私は人前であまり怒るということをしません。
何かトラブルが起こっても、それの原因を理解しようとすします。
しかし、内心怒っていないわけではありません。
道が渋滞していればイラッとしますし、レジの列が長いと感じると心がモヤッとしたりします。横柄な態度の人を見ると腹も立ちます。
でも、逆に怒っている人を見ると、正直、自分はビクッと萎縮します。
そうです。萎縮して恐れるだけで、怒っている人の怒っている理由まで、あまり印象に残らないのです。
そんなわけで、怒っても意味無いし、むしろ逆効果。
と、「怒り」とはそもそも何か?や、怒りが与える影響などが知りたくなり、読んだ本書ですが、
他者だけでなく、自己から壊してしまう「怒り」。
「戦争」へと拡大してゆく「怒り」。
そんな、「怒り」のメカニズムが分かりました。
個々の「怒り」という、「戦争」の火種を自覚し、怒りのメカニズムを知ることで、争いの無い世界にするために、本書をおすすめします。
雪見酒さん 51歳 女性
お盆休みは、鎮魂の写経をする、1工員です。
悲惨な幼少期を乗り換え勉学に励み、別離や悲しみを乗りこえて出会った人は父親のように歳上で明らかに美形ではない、だけど知性溢れる男。
美形で優しくて人当たりのいい男からも求められる彼女だが、この男は聖人かもしれないがあらゆる創作の人物の中で最も邪悪な男。
歳の差、身分の差、境遇の差、ありとあらゆる困難を乗り換え、お互い支え合い寄り添うように終結する物語は今なお色褪せません。
各社から出ていますが、映像やAudible版からこの英国ロマンス時代をお楽しみください。
鴉野 兄貴さん 男性
言葉よりも描写。その環境に身を置いたら、人は何を考え何をするかと考えると、とても納得のいく小説。村上春樹にはあるイメージがつきまとう。曰く、難解だ。曰く、おしゃれでポップだが、リアリティがない。だって村上春樹でしょう?そんな偏見を取り払って1から読み直してみるといい。
こんなにも若さをストレートにかけるものなのか。純粋に人に恋をする思いをかけるものなのか。息遣いや湿り気、体温が伝わる小説。
poohさん 56歳 男性
戦争。しかも歩兵や狙撃兵といった前線が味わう究極の舞台。その緊張感が、その人が本質的に持っている「傾向」を炙り出す。ロシアの考え、ドイツの立場。時代の流れに翻弄される人々。家族の絆。戦争が奪ってしまったものについて考えさせられる。文学と現実がシームレスなのだと改めて感じる。
poohさん 56歳 男性
きっかけは同名の映画を観たことでした。高良健吾が演じる横道世之助の大学生活を観ていると、自分のだらけきった学生生活も案外悪くないと思えました。
それからなんとなく主人公・世之助が忘れられなくて原作を手に取りました。そこで気づいたのですが、この主人公あまりに平凡過ぎるのです。お人好しのわりに図々しい、デリカシーないくせに憎めない、よくも悪くも平和ボケしているのです。一方、周囲の友人は恋に仕事に家族の事情と四苦八苦、物語の主人公としてはこっちの方がよっぽど正統派なんじゃないの?
どうして世之助が主人公なのか、大学を卒業し、社会人になったいまならわかる気がします。結局、私の脳内にはあのときの世之助が図々しくも居座り続け、これから先も忘れることはできないようです。
むじなさん 29歳 男性
この本は、慶応義塾大学の幸福学の研究者が科学データの提供や構成を考え、星渉氏によって解り易く、そして興味深く読めるように書かれた「科学的に自分を幸せにする」ための本です。途中に、72問のアンケートに答えることで自分の幸福度を分析する本格的な診断テスト「Well-Being Circle」(無料)のQRコードが載っています。
夢や目標は、実現可能か否かに関わらず持っている方が良いとか。(確かに宝くじに当たる確率など、空港で偶然に有名人に会う確率より低いのに買う人がたくさんいる)お金は自分のためより、他者のために使ったほうが幸福度は上がるなど。(実際の実験結果が示されているが、その金額は少額でもよい)好きなことを仕事にするというと、多くの人が難しいと話すが、1000円を稼げるか?とハードルと下げて考えてみる。好きなことをしているだけでは幸福にはなれず、好きなことをし続けることで得意なこととなり、他者の役に立つようになり、報酬を得られるようになると、それは生きがいになると。
私はこの本を読んで、一度自分の中の幸福追求のための努力の仕方を見直したり、最後は「なんとかなるだろう!」と楽観的な気持ちが湧いてきました。
みーちゃんさん 55歳 男性
1年間の新書本のベストを選ぶ新書大賞をご存じですか?
中央公論社が主催し「有識者・書店員・各社新書編集部・新聞記者など105人」
が選ぶという、わかったようなわからないような選出方法ですが、
2008年から始まりすでに17回を数えます。
ちょっと固めな本、学術的な本が1位になることもありますが、
2016年には『京都ぎらい 』、2018年には、今回ご紹介する『バッタを倒しにアフリカへ』
といった読みやすい本が1位になることもあります。
本書は、何よりも、タイトルからして、面白そうなストーリーが予測でき、
読み始めて1日で読み終えしてしまいました(たまたま十分時間があったからなのですが)。
「ポスドク」問題といって、ポストドクター、つまり博士号を取ったからといって就職は大変という話で、
著者はバッタの研究者として、バッタの害をなくすために、そして何よりも生活していくために、
アフリカに行くことを決意するのです。
当然、予期せぬトラブルがてんこ盛り。
しかし、独特なユーモアある筆致で、著者とともに、ぐいぐいとバッタの世界に引きこれていくのです。
まさに、冒険譚にして空前絶後の就活物語。
その後、著者は、2022年に『孤独なバッタが群れるとき』、
2024年に『バッタを倒すぜアフリカで』を出して、3部作?になっているようです。
ちなみに、2024年の新書大賞第1位は『言語の本質』。
2位には、以前私がご紹介した『訂正する力』が入っています。
tomeさん
流行の本だから逆に敬遠されている人もいるかもしれないが、流行っているだけはある。
主人公の成瀬の性格が、店頭ポップのイラストからは想像できないぐらい個性的なのも理由の1つ。西友の店頭にずっと立ち続けている理由がラストでわかる。そこにほろっとした。
tategamiさん 男性
「結局伝わらないんだな、と思って…」という若い同僚の言葉で、この本を手に取ることになった。言っても無駄。行動を起こすと損をする。嫌な目に遭う。こういう環境では人は黙っているようになるし、挑戦しなくなる。わからないことも人に聞けず何倍もの時間をかけて自分で調べる。心理的安全性がないと人は萎縮しストレスを抱え、そのうちその職場を去っていく。だから心理的安全性は堰き止められた川の水を、ダムを壊して本来の流れを取り戻すようなものだと思う。心理的安全性が高い職場を作れるかどうか。それが命運を握っていると言っても過言ではない。
心の手足を伸ばして自由に振る舞えるようになれば、もちろん成果は何倍も出るし、スピーディーになるし、人が居つく職場になるだろう。心理的安全性が高い職場とは、どんな職場か?
誰に対しても安心して「それ違うんじゃないですか?」と言える雰囲気を作ろう。目標値を下げて、だから責められないという職場とは違うことを意識しようという主張が心に残った。
poohさん 56歳 男性
人生に於ける様々な選択や分岐点によって、どちらを選んだか、もしくは選ばされたかによって人の一生は大きく変わってくる。
この短編集の主人公達は、世間一般で言うハズレ籤(くじ)を引いた人の物語であり、そうは言っても生きていくしかない、大丈夫になるまで生きるしかないと思っている。
2019年出版の小説だが、現在の日本はまだこういった課題を解決出来ていないし、もっと悪くなっているかもしれない。
ラストには、救いをそれぞれ与えて結末を結ぶのがアリがちな手法だが、作者の朝井リョウ氏はリアリストの如く、安易な答えなど読者に用意していない。長く暗いトンネルの中にいる人には気が滅入るかもしれないが、最後の「籤」という短編によって、勇気を与えられる人は少なくないと思います。それは、ハズレ籤を選んだか選ばされたことが無い人に欠けている、一生の宝とも言えるものを教えてくれるからである。
みーちゃんさん 55歳 男性
タイトル的に「IT・エンジニア」の棚に並んでいそうですし、実際、ITゴリゴリの話が多いのですが、
根底的なことはどの職種にも通じるかと。
2023年秋発売。まもなく10万部に届くくらい、ベストセラーとなっています。
著者は米・マイクロソフト社で働いている方ですが、ぜーんぜん偉そうではない。
日本でも落ちこぼれ。ADHD障害を持ちながら、どうやったら楽に働けるのだろうと考えてきた。
そんな著者の文章なので、落ちこぼれの我々目線で優しいです。
・職場の「技術イケメン」は自分とどう考え方が違うのか?
・脳に余裕を持たせるには?
・アメリカのチームビルディングとは?
・そもそも、日本と「納期」の考えが違う
などなど、気になる&役に立てたいトピックが満載です。
一読しましたが、まだ自分にとっては読み足りないところがあり、再読しているところです。
難しいけど、自分も仕事で活かしていきたいところ。
アメリカで就職したい方はぜひ!日本で働くモチベーションが下がっている人にも。
特に、特に、おすすめしたいのは最終章。
日本の悪しき、「批判文化」を一刀両断。
確かに、海外のエンジニアのQ&Aサイトを翻訳しつつ見ると、意外と優しく教えていててびっくり。
日本じゃググレカスだし、相手への「要求水準」が高すぎるんですよね。
失敗を恐れる日本でいいのか?SNSに褒め合う文化を!
マツユキソウさん 29歳 女性
私の姉には多少の霊感があり、怪異と遭遇したことが時々あった。私は姉とは違い、霊を見たことはなかったが、数年前、1度だけ、ハッキリと幽霊を見た。
それがきっかけで、実話怪談の書籍やマンガを読むようになった。
ご当地怪談が最近好きだが、今回紹介するのは、特殊な職業に就く方々が、職場で体験した怪談。
特殊な職業のことも同時に知ることができるので、興味を持った。
他の実話怪談と異なるのは、怪談を取材した、その際の取材状況や、取材した人物、つまり作者の心情も記されている点で、より、臨場感ある実話怪談に仕上がっていて、より恐怖心をあおられる内容となっている。
マーシャラーから始まり、神主、高層ビル窓清掃、フレーバリスト、樹木医、湯灌師、自動販売機設置業、等々。
それら特殊な職業ならではの実話怪談であるところが、他の実話怪談と一線を画す。
中でも恐怖を感じたのは、恐るべき未来を示唆した怪談や、人間に内在する、わずかな狂気を感じさせるという、単に幽霊を見ただけでは終わらない怪談だ。
特殊職業だけではなく、普通に働いていても、ひょんなきっかけで、読者も体験するかも知れない。
そんな気持ちにさせる内容である。
雪見酒さん 51歳 女性
すれ違い様、「幽霊じゃん!」と気付いた時のあの恐怖は、今でも忘れられない、1工員です。
活字離れ、本離れといわれるようになり、久しい。当書籍は、初版2002年なのだから、もう20年以上になる。
タイパ、コスパとやたら利便性、合理性を重視する社会となり、便利と言える世の中になったが、果たして「良い」世の中だろうか。日々ニュースでは様々な事件が報じられ、その事件背景には、「生きづらさ」を感じる人々がいるように思う。
書物には、人の思考、生き様などが記されている。そんな書物を味わうことで、自身の人間性に与える効用が、当書籍に記されている。
人間性が培われると、生きづらさ解決のヒントが得られると思う。
そのヒントを探る助けとなるのが、この「読書力」だ。
抱える悩みと照らし合わせ、どんな本を読むと助ける力になるかを、この本は教えてくれるだろう。
雪見酒さん 51歳 女性
生活の一部以上の存在が読書な、1工員です。
お金の儲け方、稼ぎ方というと、ちょっと自分には無理かな、商売は好きではないし、と反応しがちです。しかし、この本の著者は、とても簡単、実現可能だと感じられるような貯金の仕方を教えてくれました。難しい用語や知識は必要ありませんでした。考え方もやり方もいたって単純明快。自分なりに少しはアレンジしましたが、この本は役に立ち、結果がでました。おすすめです。
昌弘さん 80歳 男性
「経済学を学ぶのは、経済学者にだまされないためである」という至言があります。
正直なところ、経済学を学んでも、人により言うことが180度違い、
何が正しいか、わかりかねることが多々あります。
その代表例が「緊縮財政か、積極財政か」です。
世間やマスコミでは、日本の財政は赤字が膨らんで破綻寸前、
財政再建のためには緊縮財政が必要という考え方が主流になっています。
しかし、その考え方は、財務省が広めている「ザイム真理教」で、
国民もマスコミも、そう信じさせられているだけだと著者は主張します。
日本は、ギリシャなどとは異なり、自国通貨建て(円建て)で国債を発行しているため、
国債の債務不履行=財政破綻は起こり得ないことは、
財務省自身がホームページで認めているそうです。
そして、国は1661兆円の負債を抱えていても、同時に1121兆円の資産があり、
借金は実質540兆円。
しかし、日本はGDPが同程度あり、これは先進国では普通の水準。
しかも、日銀保有の国債は576兆円あり、
これは国にとっては「通貨発行益」であるから「財源」と同じ。
そのため借金は、ほぼゼロ、だから積極財政は可能と捉えるのです。
景気が悪いのに消費税を上げたり、緊縮財政をすることは悪循環。
ますます景気は悪くなります。
むしろ、積極財政をすることにより、経済成長を実現し、
税収を増やすことの方が財政再建にもつながるとのこと。
「財政再建なくして経済成長なし」か
「積極財政なくして経済成長なし・財政再建なし」か。
この30年、緊縮財政や消費税増税のおかけで、
先進国で唯一経済成長してこなかった日本。
現実と照らし合わせると、
私は、後者に希望の光を見い出すしかないと思うようになりました。
tomeさん
いまや「共感の時代」、フェイスブックの「いいね」競争を筆頭に、
むしろ「共感過多」「共感中毒」の時代、
言いかえれば、行き過ぎた同調圧力の時代かもしれません。
一方で、世界中で分断や紛争・戦争は絶えず、
どうすれば、人間はわかりあえるのかは永遠の課題。
本書の著者は、なんとテロ・紛争解決のスペシャリスト。
実際に戦地に赴き、わかりあえない相手とのコミュニケーションに挑んできました。
そして、共感の外側にいる人に対しては、排他的になることも多く、
過剰な共感は、却って対立や分断を産むと警鐘を鳴らします。
そうした経験・立場から、共感が持つ負の側面を考察したのが本書です。
まずは「キモくて金のないおっさんは、なぜ共感されないのか?」
というところから問題提起。
人間に限らず、共感されない犬や猫もいるのです。
そして、共感中毒がもたらす負の連鎖に言及、
紛争地域から見る共感との付き合い方を考えます。
基本的には、人はわかりあえないものであり、
それを前提に、どう前に進めるかを考えるしかないのです。
無理に白黒はっきりつける必要はありません。
むしろ、「自分の思考の輪郭線は、常にぼやけていた方が、
より良い社会を創ることができる」と言い、
共感の良いところをうまく使いながらも、
同時に理性を働かせることの大切さを説いています。
なお、本書には、
女性のヒール・パンプスの義務化に抗う「#KuToo」運動を展開した石川優美さんと、
「共感が暴走している」と危惧する思想家・武道家の内田樹さんとの、
2つの対談も収録されています。
tomeさん
主人公は中学生の成瀬あかり。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
と友人の島崎に話すところから物語は始まります。
滋賀県の大津市を舞台に、閉店する西武を惜しみ、
成瀬は毎日取材するローカルテレビ番組に、西武のユニフォームを着て映りに行くのです。
「大津にデパートを建てる」「200歳まで生きる」など大言壮語なのですが、
実際にそれを実現してしまいそうなバイタリティのある成瀬。
「~だ。~だな」と男のように喋り、泰然自若でマイペース、笑うこともなく空気も読みません。
しかし、謙虚で人の話も良く聞き、意見も取り入れる懐の深さが、とても魅力的なのです。
2023年1月発売の本作は、成瀬の中2から高校にかけて、
時間順に話者を変えて5つのエピソードからなる短篇が収録されていますが、
2024年1月発売の続編は、高校から大学までを描く6篇を収録。
続けて読むと、すべてが積み重なって、面白さも広がりと厚みを増し、
第3作が出ることが楽しみになります。
ちょっとラノベ(ライトノベル)風の青春小説ではありますが、
今年(2024年)の本屋大賞受賞作品。
大人でも十分楽しめ、日頃本を読まない人にもお勧めできます。
ちなみに、この成瀬シリーズは次の第3作までは出るようですが、
著者が本当に書きたかったのは恋愛小説。
その後は路線変更しそうですが、
第4作として成瀬の恋愛も読んでみたくなります(第3作でありかも?)
tomeさん
仕事をするために必要なことが、広い視野から本質的に語られています。それは、生き方、生きるための考え方、心構え。
「事業は人」とよく聞きますが、筆者の経験や文献研究から、深い考察から、具体的で十分納得、感心させられる説が展開されます。
教育、しつけ、生活習慣、健康まで、ばらばらでなく、仕事に全部必要なこととして、どのページも中身が濃いです。
現在にも、まったくもって通用する、色あせることなどとんでもない、人本来の姿を示していただき、胸のすく体験です。
どの業界でも、仕事でも、年齢問わず、いちいちごもっとも。
そう考えれば、かなりお得な一冊と言えます。ぜひご一読ください。いえ、何度も読みたくなる本です。
昌弘さん 79歳
感性が豊かで、言葉のチョイスが絶妙な文章です。
両親が有名人ではありますが、筆者も自立した個性を発揮して、出逢っていく相手と魂が触れ合うような関わりをしています。
様々な分野の方と、飾らずそのままの姿で関わった体験が深い感動を伝えてくれます。
読後感はさわやかでもあり、考えさせられもし、ほっとしたり元気が出たり、ぜひお読みください。
北嶋寧子さん 64歳 女性
1.旧ジャニーズの性加害
2.財務省のカルト的財政緊縮主義
3.日本航空123便の墜落事件
ジャニー喜多川氏の性加害について、今まで多くがマスコミなどによって取り上げられなかったことや旧ジャニーズ事務所への忖度があった理由。財務省が内閣総理大臣や検察や裁判官、つまり立法、司法の事実上、上に立つケースが存在する理由。1985年の日航機墜落事故の真相について、90%の確証と10%の推測を元に書かれ、その後の日本経済の低迷のきっかけとなったことなどが書かれています。
特に衝撃なのは、日航機123便の墜落原因とその隠蔽により、多くの人命が犠牲になったこと。そしてその政治判断によってアメリカに弱みを握られて、同年のニューヨークのプラザ・ホテルで行われた「プラザ合意」によって日本経済にとって致命的な決定がなされたことを皮切りに、アメリカの言いなりに成り下がったことです。
日本経済は中曽根元総理によって米国に弱みを握られ、小泉元総理によって米国の言いなりになり、政治家を見下した財務官僚によって財布の紐を握られ、メディアをコントロールされ、国民は洗脳されていった。
みーちゃんさん 55歳 男性
「どう生きるか」という選択をするよりも「まずはどうありたいのか」という選択基準を整えることが大切。「主観的に美しいと思える姿」が大事。岐路に立たされたとき、ピンチになったとき楽な方向を選ぶことをせず自分自身の信じる在り方をしっかりと守る。
最終的に運に恵まれる人というのは美意識という自分の在り方をもって生きている人。
やりたいと思っていた仕事が出来る会社に転職出来たものの職場の人間関係や新しい環境に馴染めなくて自分を見失っていたことがあった。そんな時にこの本を読んで初心を取り戻せてモチベーションが上がり、地道にやっていこうと思えて現在は昇進もして毎日がすごく充実している。
今どうしたらいいのか分からなくなってしまった人や、そういう状況にある友達にも最適なおすすめの本。
TKさん 42歳 男性
ナチスといえば、ユダヤ人を大量虐殺したことは誰でも知っていますが、
「実は良いこともしたのだ」という斬新な話を聞くと「へぇー」と思ってしまいませんか?
「アウトバーンを建設して失業率を低下させた、有給休暇やレジャーの機会を拡大した、
結婚資金貸付制度ほか手厚く家族支援をした」などなど。
著者2人はドイツ現代史の専門家。そうした「良いこと」を子細に検討し、
一見、先進的な政策も、様々なまやかし・不正・搾取・略奪と結びついており、
そこに犯罪的本質があることを検証します。
近年は「政治的な正しさ」(ポリティカル・コレクトネス=ポリコレ)に対する反発もあり、
ナチスも「良いこと」論が注目されがちですが、
今後の社会的歯止めとして、やはり正しい共通認識を持っている必要がありそうで、
本書はそのための一助となります。2023年12月に発表された『第14回 紀伊国屋
じんぶん大賞』で1位も獲得しています。
ちなみに、ドイツでは、授業で発言したり、タクシーを止めたりするときは、
人指し指を立てて手をあげます。
「選手宣誓」のように手をあげることは「ナチス式敬礼」とみなされ、
法律でも禁じられています。
ドイツでは、それほどまでに過去の犯罪にいまでも正面から向き合っています。
tomeさん
舞台化、漫画化され、2024年秋映画化される「ブランチBOOK大賞2021」大賞作品。その他本屋大賞ノミネートなど多数。
成長著しいIT企業の新卒採用の最終候補者六人が主な登場人物です。就活の話ですがミステリーであり、伏線回収の二転三転があり、ネタバレせずに紹介するのが難しい小説です(笑)
グループ・ディスカッションによる最終面接に向けて、六人全員採用を目指し取り組むのですが、六分の六の取り組みから、六分の一へ。六人で誰か一人を決めなさいルール(?)に急遽選考方法が変更されます。
はじめは本人以外の各人の長所探しで投票していくのですが、謎の封筒の発見により、各人の汚点が一人ずつ晒されていきます。
私は主に語り部となる主人公(らしい人物)が、この中の一人の女子大生に恋をしていることに着目して読み進めました。彼だけが採用以外のことも考えながら、六分の一に取り組んでいるのです。
誰が何故この封筒を置いたのか?
誰が採用を勝ち取るのか?
そして六つ目の汚点とは?
みーちゃんさん 54歳 男性
成瀬あかりをヒロイン(主人公)にした5作と、成瀬あかりに関連する1作との6作連作集。成瀬あかりと幼馴染の島崎みゆきとの友人関係にも共鳴できる。成瀬は中学生で既に自分の意思を強く持っていて、周りに流されず、己を貫く強さを持っている。何事にも抜きんでていて、それ故に孤立しがちだが、そんなことで悩んだりはしない。「200歳まで生きる」とか「お笑いで頂点を目指す」など公言して挑戦する。男の子の様な喋り方で、大人にもタメ口で話したりするカッコいい女の子だ。成瀬は孤高の人だがアウトローではない。滋賀の地元を愛している。地元の百貨店の閉店や、高校での班(部)活動、大学受験、地域の夏祭りの実行委員に積極的に参加する。
私は成瀬のような人が、正真正銘の優等生だと感じた。大きな目標を公言しつつ、諦めることも失敗とはみなさない。日々のルーティーンを確実にこなし、常にベスト・コンディションを心掛けている。しかし、島崎とのことで動揺し平常心が揺らぐこともある。つまり、悪い意味での完璧主義者ではないのだ。
島崎みゆきも魅力的だ。成瀬のすぐ近くにいて、その非凡さを目の当たりにしても、その全てをプラスに捉える逞しさや優しさがある。
この二人がいる限り、これがデビュー作の著者・宮島未奈さんは、いくらでも創作の幅を拡げられそうだ。
みーちゃんさん 54歳 男性
誰もが知ってる夏目漱石の短編集。鎖国が解かれて西洋の個人主義や心情を描く文学が入り始めた時代な訳で、他の作家の作品を読むと、夏目漱石がいかに現代に通じる作品を生み出せていたかがわかる。しかしその夏目漱石であっても珍しい、リアリズムではなく幻想ファンタジー。「こんな夢を見た」と始まる夢を語ったファンタジーが10作続いている。どの夢が気にいるかは人によるところだが、非常にレベルが高い。
poohymcaさん 55歳 男性
THE ALFEEファンに限らず、
おすすめしたいです!
ビジネス書以外では珍しい、本人の朗読です!
忙しいのに11時間超の録音。高見沢さん、ツアーもあるのに凄すぎます。
著者、3作目。筆が乗ってきているのがわかります。
なので、展開が早いです。
戦国の歴史も、特撮ネタも、音楽のお話も、著者の趣味が盛り盛りですが、
みなさんついてきてください!!
(作者はミュージシャンなだけあって、音に関わる表現は、細やかに描写されています)
女子が主人公だからか、前作よりも、女心がわかっておられるなぁ・・・という内容。
ちょっと怪しい?恋愛に巻き込まれつつも、最後はスカッと解決!
八百万の神々・・・と言いながら、縁遠い日本の神様が、ちょっと身近に感じられるかも。
マツユキソウさん 29歳 女性
元日本航空客室乗務員の青山透子さんが『天空の星たちへー』からさらに取材と考察を進め、書かれたノンフィクション。青山さんの仲間の乗務員も多く犠牲になった1985年8月12日の墜落事故の原因に迫ります。筆者が、墜落現場近くの小学生や中学生が目撃し事故後すぐに書いた文集や、当時の中曽根康弘総理大臣の対応、米軍への取材や質問用紙と答え等々を紹介し、これは事故ではなく五百二十名が亡くなるという事件であった可能性が非常に高い、と結論付けている。
私は、墜落地点が直ぐに地元の人や横田基地から報告があったにも係わらず、元総理が翌日まで公表も人命救助にも当たらなかったこと。ジェット燃料にはケロシンという灯油とほぼ同じ成分が使われていたのに、墜落現場にはガソリンのような異臭が漂っていたこと。米軍は横田基地への緊急着陸準備を完了していたのに、着陸しなかったことが気になっていてこの本を読みました。
個人的には、訓練用ミサイルの誤射とは思わないが、墜落直後の日本政府や自衛隊の対応に、大いに疑念の念を抱かざるを得ない。
みーちゃんさん 54歳 男性
つの症状で些細なことで怒ったり眠れなくなったりするのは自分を守るために理にかなったこと。
体が緊張をしていて不安を感じていて原始人だった時からの習性でもある自衛手段。なので、自宅にこもってとにかく休むことが大事。
これは、以前ストレスがもとで鬱症状となり退職した時や休職に入る前もそうだったから、共感できたしきちんと休むことの大切さを改めて再認識出来た。
読みやすいしメンタルがつらくなっている人、さらに身の回りの方にそういう状態になっている人がいたら勧めるのにも良いと思う。
TKさん 41歳 男性
「殺人犯はそこにいる」の清水潔氏の事件ノンフィクションです。
「殺人犯はそこにいる」は清水氏の推理も含まれていますが、先に出版されたこちらの著作は、被害者の友人からの証言から著者が警察やマスコミの先導をきって調べていき、遺族からの信頼も得られて、警察もマスコミも告発の対象になっています。被害者と犯人の最初の接点から、被害者が恐れを抱きはじめ、被害者家族への嫌がらせが始まり、警察に相談する。ここまでは誰にも起こりうることと考えることが出来ますが、警察がしたことは読者に日本の警察に対する不信感を募らせます。そして事件発生からの被害者家族へのマスコミの対応や警察の隠蔽。そして何より、犯人と実行犯は別であり、何故そうなったのかは彼らのバックグラウンドを読めば明確です。
社会人になる前に読むと世界観が変わりそうですし、付き合う人、関わり合う人は極力慎重にならなければならないという学びになります。インターネット社会になっても、社会の闇は深まるばかりかもしれませんね。
みーちゃんさん 54歳 男性
「PPAP」が大流行した時に興味があって読んでみた。
もっとも印象に残っているのは自分の人生の主人公になるということ。どうせとひがんでいるのは他人の人生を生きていること。「なんで」と興味を持つことは自分の人生を生きているということ。ブレイクをした人を見て「どうせ」などとひねくれ「なんで」と考えて「どうすれば売れるか」「自分は今何をするべきか」とすぐに研究し前のめりな姿勢になることで人間は一気に生まれ変わる。
確かにこの人は、あの動画を作るにあたっても使う音楽や見せ方を徹底的に研究してこだわり努力を積み重ねていた
だからこそ世界中で社会現象を起こすまでになったのだと思う。
突き抜けたいと思い、その覚悟が欲しいと考えている人におすすめの1冊。
TKさん 41歳 男性
無人島に生きる十六人/須川邦彦(1948年、2003年文庫化)
青空文庫で読めますが、新潮文庫のデザインが好きです。
若い頃の著者と、中川船長との会話から物語は始まります。
明治31年、龍睡丸は大嵐に遭って太平洋で座礁。16人の男達は、無人島で暮らすことに。
飲み水や火、食事はどうする?どうやって助けを求める?果たして日本に帰れるのか……。
実話だけども、愉快で暗くない!
島暮らしをするにあたって、ルールを決めた。例えば、「できない相談をいわないこと」。
日本人の名誉と信用にかけて・・・というのが戦前らしいところですが、
とにかく自分勝手に絶望せず、できる工夫をして仲良く暮らします。
そして、全員、無事に祖国に帰国するのです。
似たテイストのフィクション作品では何人も仲間が倒れたり、悲劇的な面が強調される。実は、事実の方が愉快だったなんて!
不安定で混沌とした世の中に生きる現代人。
無人島に流されることはなくとも、16人の明治の男達から学ぶことは、たくさんあります。
昨年(2022年)に若手俳優さんのプロジェクトで、舞台化もされました(総合演出 良知真次さん)。
舞台化されることで、広く、「無人島に生きる十六人」が知られるのは嬉しいことです。舞台から知った方も、ぜひ、原作を読んでみてほしいです。
マツユキソウさん 29歳 女性
市川沙央著『ハンチバック』は、刺激的露悪的書き方が、若き日の島田雅彦っぽい。いわゆる「健常」の気付かなさ、先天有利な状況に刺さる言葉の数々。怪物じゃなく人になりたい胸の内。宗教を登場させざるを得ない状況。賛否分かれる最終章。本当の書き手は?とても薄いが、この本だけで考察を立てたくなるほど、いくらでも話せる本。
poohymcaさん 55歳 男性
「今の自分には常に何かが足りなくて、違う自分にならなければいけないと信じ込むのは、自分があまりにもかわいそう」
「自分の人生の方針を世間の目を気にして決めたり他人の期待に応えるために費やしたりそんなことのために自分のやりたいことにフタをし明け渡してしまってはいけない。」
「上でもなく、下でもない。光でもなく、影でもない。成功でもなく、失敗でもない。誰かが作った道だけではなく、別の選択肢がある。」
ストレス系の病気になり自己嫌悪の渦に飲まれて、これからどうしていいかわからなくなりました。さらに将来の不安に押しつぶされそうになった時に読みました。名言が沢山あり背中を押してもらえたしモチベーションが上がり何よりも自分自身を認められるようになりました。今がつらい人、さらに読みやすいからつらい境遇にいる友人等にプレゼントするのもおすすめです。
TKさん 41歳 男性
「内向的でひとりぼっちの人を笑うのは、愚かなこと。大事なことは、ひとりぼっちを決して笑うことなく、そんな自分を微笑みながら受け止めてくれる人を見つけること。」
職場の人間関係に疲れて「1人の時間が欲しいから結婚とかは・・」と億劫さを持っていました。とはいえ寂しさもあり矛盾していた気持ちでした。でも、幼少期に内向的だった僕を温かく見守り育ててくれたのは両親。だから、そういう人を探そう、と思えたら孤独感が消えたし元気が出て「家庭を持ちたい」とさえ思えるようになりました(蛭子さんも奥さんと幸せそうに暮らしているし)。
心がホッコリするおすすめの本です。
TKさん 41歳 男性
緊張の対処法は「矢印法」。
周囲からどんな評価をされているかを意識するのではなく「自分がコントロールできることにだけ集中する。」
例えば人前でしゃべる時があったら関心を引こうと考えたりはせず、「笑顔でゆっくり話したりするなど自分が出来ること」に矢印を切り替える。そして過去の失敗経験や未来の不安に流されず「今に意識を向ける。」
30代半ばの時に失職して資格が無く学歴も低くて自分に自信がなく面接に行っても緊張して会話のキャッチボールが上手く出来ず落ち続けました。そそういう状況を打破したく、何とかしたいと思いこの本を手に取りました。そして過去の後悔や将来どうなるかに囚われず「今出来ること」に意識を向けるようにして履歴書を書き志望動機をゆっくり丁寧に話し相手が何を訊きたいのか、どう答えれば良いのかを常に考えながら面接に臨みました。そうした所、内定が取れました。
かつての僕の様に自己肯定感が低い時に大きなことをしなければならない状況になり不安に悩んでいる人におすすめです。
TKさん 41歳 男性
川上未映子さんの『黄色い家』は、犯罪サスペンスという体裁でいて、実際は、シスターフッドや父性・母性について描いている小説です。『夏物語』ではシスターフッドを描いた著者が、今回はシスターフッドや父性・母性ののもつ特徴を詳細に描いている。近未来の予言の書に思える。
ちなみに、英訳された本のタイトルは、Sisters in yellowです。houseの話じゃないんですよね。
poohymcaさん 54歳 男性
三五館シンシャの○○日記シリーズ最新作です。
直近の「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」が話題を呼び多く読まれましたが、「障害者支援員もやもや日記」も面白さは同じくらい、そしてプラスアルファでは愛と優しさに溢れる感動がついてきます。やまゆり苑にもこのような著者がいたら・・・。
みなさんに読んでほしい。そうすれば障害者への偏見なんてなくなるでしょう。ちょっと違うだけでみんな同じ仲間なんです。
Atom Yahさん 53歳 男性
「『老後には○○円以上は必要』と言われているけど、ライフスタイルにも寄るから一概には言えない。」という一節が大きな気づきになりましたし自立して豊かな生活を過ごすために、自分で考えて制度を有効活用することの大切さを学べました。
税金や社会保険の仕組みも豊富なイラストとマンガのストーリーで分かりやすく解説してくれるからおすすめです。
TKさん 男性 41歳
ラブストーリーでロマンチックな気分になれて「こんな恋愛をしてみたい」と思えますし感動的で泣けます。
けれど、一方で登場人物がじゃれ合う時にボケとツッコミの掛け合いが見事で何度も爆笑してしまいました。小説でこれを表現できるのは見事で「さすが漫才の神・ビートたけし」という感じでした。
愛と感動の涙と爆笑を贅沢に味わえる1冊です。
TKさん 41歳 男性
どこがゴールなのだろう、ピアノを調律するとは、
都度 何を規範として到達点を見出すものなのか、
1人の青年の、調律師としての歩みと共に
四季折々の風景が過ぎていく。
それぞれの場面で風を感じながら
人々の心模様を辿ります。
サラリと時にしぶとく、じっくりとシーンは進みます。
saru55さん 59歳 女性
高校時代にはじめて読みました。
しかし、その時、何を感じ取ったのか
全くおぼえていません。
いい本だ、好きな本だ、大事な本だ
ということが残っていただけです。
ずっと気になっていていつか
読み直してみたいと思っていました。
今回、ひと仕事が終わって、
落ち着いたので手に取ってみました。
やっぱり名作、天才鴎外の作品だ
と感動しました。
細やかな心、時代背景、日本人なら
ではの歴史的遺伝子を感じる感性。
読み終えて、充たされました。
何かと多忙な日々、不透明な日々の中で、
この古典を味わえるとしたら、それは自分が
穏やかで心の持ちようが間違っていない状態に
在ると思えました。
古典は豊かさを与えてくれることを
あらためて感じました。
sukoさん 62歳 女性
江戸川乱歩の中短編集。
表題作、『鏡地獄』の結末は狂気。
有名作品の『人間椅子』は終始不気味。
『芋虫』もう題名から怖い。
以上三作品だけでも心に堪える。
が、他にも江戸川乱歩代表作がずらり。
文章は読み易いので若い方にもおすすめ。
忘れた頃に再読するたび寒気立つ、そんな本。
パトリックさん 38歳 女性
好きなアーティストがこの作品をテーマに作った
楽曲を聴いたのがきっかけで原作を読んでみました。
真面目な男性が歳下の小悪魔的な女性に翻弄され
破滅していくというあらすじからマゾヒズムの象徴の
ように捉えられる事が多いようですが、令和を生きる
私からすると譲治は身勝手なモラハラ夫、ナオミは
女性蔑視の激しい時代に恵まれない育ち方をしながらも
上手く男を利用してたくましく生き延びた性的魅力に
溢れる女性に見えます。
おそらく老若男女で受ける印象が大きく異なる事でしょう。
内容はもちろん、読んだ人の感想にまで
興味を惹かれる味わい深い作品だと思います。
建物や食べ物、服装の詳細な描写も大正ロマン好きには
たまりません。
やみさん 34歳 女性
横光利一著の短編小説。
主人公の感情を中心に描かれた小説なのに、
淡々と距離を置いた印象があるのは、句読点と
改行を排したことと、機械的文体を
試したからだろう。
その装置が「四人称」と言われる書き方だ。
物語の時制より未来の自分が書いているのに、
その視点が物語の時制と交わる。
ラストでは過去と今の自分の心情が一致を見せる。
川端康成と並んで新感覚派と言われたが、
横光の方が僕にはあっている。
poohymcaさん 54歳 男性
世界の終わりのパートとハードボイルドワンダーランドの
パートが静と動になっていて、静の世界も、それとして
完結していて好ましく、動の世界も生のヴィヴィッドなものが
あって好ましく、作者村上春樹でさえ結末を迷ったと
インタビューで語っている。
谷崎潤一郎賞受賞の若書きの長編。
poohymcaさん 54歳 男性
外資系コンサル経験者が書いた、具体的な考え方、
行動の仕方が書いてある本だと思います。
内容も平易でかつ形式的な話もないので、
わかりやすく、かつ実際の行動んも移せるような
現実的な内容が書かれているのでお勧めです。
UEPさん 53歳 男性
ちょっぴり独特なトットちゃん、
学校で、駅で、日常で、いろいろな
出来事に遭遇します。
いえ、思わず創られてしまう
その様々なエピソードは聞く人を
ニコリ驚かせ笑みを誘います。
現代では考えられないような過程、
展開を新鮮に紹介してみて下さい。
加えてほっこり素敵な
いわさきちひろさんの絵が散りばめられ
目からも惹き込まれます。
rinrinさん 59歳 女性
言わずと知れた村上春樹氏を、一気に
著名作家に押し上げた小説「ノルウェイの森」。
いまでも、読みがいある作品で
あることは間違いありません。
主人公たちをめぐる、心の機微や、訪れる出来事、
出会い、特異な人格の人物が登場したり、
人間模様も複雑な面もありつつ、なぜか
読み進めやすく感じてしまいます。
情景や、主人公の心の声、比喩なども秀逸で、
その世界に自然と入り込ませてくれる小説。
同時にリアリズム小説であり、
今の若い世代にとっても読み応えが
ある恋愛小説の一つ。
切なく、心に響く、人間性、恋、友情、
人生のあらゆる重要なテーマが
盛り込まれている気がします。
ぜひお手にとってみることをお勧めします。
もりやさん 45歳 男性
池波正太郎さん(1923-1990)は
昭和を代表する時代小説・歴史小説作家ですが、
たいへんな美食家でもありました。
本書は雑誌「太陽」に連載された
味わい深いエッセー集で、巷に氾濫している
グルメガイドとはまったく異なります。
取り上げられた店は地元の東京が多いものの、
京都・大阪・名古屋・横浜・滋賀・信州や、
さらにフランスにまで及びます。
40年少し前の連載なので店の写真は現在では
変わっている場合も少なくないでしょうが、
ほとんど(すべて?)の店が
現在も存続しているように思います。
いや、むしろ、料理の背景にある豊かな文化や
料理人の人間性から選ばれて著されたものなので、
そのような店は今も存続していて
当然と表現すべきとも思います。
店へのアクセスが難しい読者には追体験ができず
残念な面もありますが、食文化に関する
昭和の記録の一つとしての楽しみ方もあるのでは
ないでしょうか?
ラベンダー・オラフさん 66歳 男性
去年出版されたばかりで、
まだ新しい本だったと思います。
改訂版とあるので、元となる本も
あるのでしょうが、改訂版の方しか知りません。
こちらの本は、いろいろな部門でベストセラーに
なったそうで、目に付いたので読んでみました。
二児の父、どこにでもいそうなサラリーマンという
設定であるおでんさんの作品です。実際には、多分
かなりのやり手でいらっしゃるような風情です。
サラリーマンやりながら~1日に3時間以内とはいえ
Twitter、そして、出版本で有名になられて、、
そんなおでんさんですが、、こちらの本の良い所は
プロフィールの書き方から、初心者にかなり詳しく
優しく書かれている所だと思います。
書評を見ると良くない評価をしている人も
いますが、初心者でない人には当たり前の
つまらない内容に思えるかも、、といった本です。
twitterを本気で伸ばしたいと思っている人には
かなり参考になるのでは、と思います。
フォロー数とか収入を得たいとか思わず
ただ楽しみたいだけの人には、あんまりな内容かも
知れません。
さくら咲くさん 46歳 女性
自分の幼少期には、“人類みな兄弟”といった
標語のような言葉が、世界平和と結びつけて
語られることが多かったような気がします。
とはいえ、実際きょうだい間でも問題は
起こりうるもので、最後まで解決できない
場合すらある。
歴史が示す通り、民族的に同じルーツを
持ちある意味“兄弟”のような国家同志ですら、
平和が損なわれてしまうことがあった。
それで自分なりの結論としては、お互いが
家族のような愛情で結ばれているだけでは、
平和の土壌にはならないのではないかと
思っています。
(旧約)聖書には、ヤコブという人物の
悲喜交々が描かれている。
(例:創世記25章から50章)
彼は双子の弟で、兄のエサウとの間で
大きな問題を抱え込んでしまう。
エサウの恨みを買う形になってしまった
ヤコブは、自分の命すら危ぶまれる状況下で、
逃亡生活を強いられる。
しかし、およそ20年後エサウと
会わければならなくなる。
神をも恐れないエサウとの再会
神を畏れるヤコブは神にそのため熱烈に祈った。
ヤコブは祈っただけでなく、
実際的な備えも怠らなかった。
たくさんの貢物を準備し、その頃には
大きな家族を従える族長だったヤコブが
家族の前で兄に7回もひれ伏すことまでしたのだ。
神の祝福により、平和裏にこのシーンは完結する。
これは実際に聖書の詳細は記述を読むと、
まるで映画の感動シーンです。
でも教訓もあるのではないかと思っていて、
お互いに物事を平和に解決するためには自ら犠牲を
払うべきこと、加えて仲直りのためには
様々な取り組みが必要だということです。
力を行使した方法は絶対に避けたいという強い願い
(平和への愛とも言えるだろう)が必要で
あることも教えてくれているのではないでしょうか?
ひつじさん 47歳 女性
19歳で夭逝した作者の情熱は、
アイヌを紹介するバイブルともなる。
幼い頃 北海道網走市に住んだ当方は、
オロチョンの火祭り という
‘オホーツク人’由来の慰霊儀式を
神秘的なものとして傍観していた。
のちに紐解くその歴史を日本の発展と
照らし合わせながら読み進める。
是非、一読されたし。
rin21さん 50歳 女性
タイトルの本は簿記や会計の勉強だけでは
身につかない決算書の読み方の基本が
網羅されていると思う。
細大漏らさず読めば、決算書・ファイナンスの
勘所はつかめる作りになっていると思う。
会計の専門的な処理や投資の理論については
この本では十分には学べないが、企業が
意思決定するのに必要な基本的考え方が
学べると考えていいと思う。
著者はビジネススクールの教授と言うことで、
解説は分かりやすくて初学者でも理解することが
出来る。
ただ、簿記の3級程度の知識は
あった方が理解が進むと思う。
他の「MBAアカウンティング」と称している
書籍も同じテーマを扱っていると考えられるが、
この一冊でも十分同じ効果があると思う。
経理に限らず決算書を読む必要に駆られた人には
とてもいい勉強になると思う。
モヒカンさん 43歳 男性
YouTubeで紹介されているのを見て読みました。
作者は「自己理解」「自分探し」が好きで、
様々な本を読んだりやセミナーに参加している方です。
「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違いや、
なぜ「やりたいこと」が見つからず迷ってしまうのか
などから始まり、「本当にやりたいこと」を見つけるには、
1.自分にとって大事なこと「価値観」
2.得意なこと(無意識にしてしまう頭と心のクセ)
3.好きなこと
の順番に決めていくといいと書かれています。
なぜこの順番なのかは、
分かり易く説得力があると思います。
この3つが曖昧な人のために、
それぞれ100の例(リスト)も巻末に挙げられています。
読み終わった後、自分でこれらを紙に書き出したり、
リストアップしたものをまとめたりすると、
より今後の人生での方向性が具体的に見えてきそうです。
みーちゃんさん 52歳 男性
子どもが仲間はずれにされていることで
悩んでいたお母さんが、鏡の法則に出会う
ことによって自分自身の過去に遡って親子関係、
夫婦関係を見直す中で子供の問題が解決
されていく物語です。
結局すべての原因は自分の中にあり、
表に現れている現象は、それを映す鏡である
という気づきによって全てが好転していきます。
心がじーんと満たされて穏やかになる良書です。
寒椿さん 50代 女性
今のコロナウイルスをめぐる世界の混乱を
あなたはどう見ているだろうか?
この騒動の裏側にある何者かの意図を、
あなたも感じているのではないだろうか。
歴史とは勝者の紡いだ物語だ。
だとするならば、我々の学んできた歴史が
真実だとどうして言い切れるだろうか。
登録者125万人越えの都市伝説系YouTuberの
ウマヅラビデオが、もう一つの世界の歴史を語る。
この世が支配する側と支配される側に
分けられていることは、疑いようのない事実だ。
我々が信じ込まされている情報の真偽を
見極める目を持つには、常識とされている
事柄を根底から疑ってみる必要がある。
そのための材料の一つにこの本はなってくれるだろう。
抜け作さん 48歳 男性
・自分らしく生きたい。
・丁寧に暮らしたい。
・最近仕事ばかりになってるな。
と感じる人におすすめ。
忙しい毎日の中で忘れがちに、
でも大切なことが88個書かれています。
文章がきれいなので読んでるだけでも心が洗われます。
今を少し変えるヒントがたくさん詰まってますよ〜!
ゆきさん 28歳 女性
啓発本と書いてしまいましたが、そこまで
モチベーションが高くない私でも気軽に読める本です。
また何よりもおすすめのポイントはいわゆる啓発本の場合、
読んだ後にかえって疲れてしまう場合もありますが、
こちらはそんなことはありませんでした。
読む人の立場にもよるので、絶対的な基準はありませんが、
私としてはこの本の内容なら、私もできるかも、、、
と思えた身の丈に合った内容でした。
また、こまかな工夫の積み重ねの大切さも
実感できる内容でほっとしました。
tomさん 50歳 女性
本のタイトルである
「とほかみえみため」とは何だろうか?
古神道において大切にされてきた祝詞の一節である。
自分という存在が何者であるのかという秘密が、
この言葉には込められている。
困った時の神頼みをするよりも、
この言霊を日々大事にした方が、
はるかに意味のあることだろう。
そのことを著者である大野靖志さんは、
非常に分かりやすく噛み砕いて教えてくれる。
この世のどんな法則よりも、
「とほかみえみため」こそが最強の開運ツールで
あることを日本人なら学んでおきたい。
抜け作さん 47歳 男性
書店でアルバイトをしていたことがあるのと、
本屋大賞にノミネートされていたので(結果9位)
読みました。
コンビニでもバイトしていたことがあるので
読んだ芥川賞の「コンビニ人間」は暗い感じでしたが、
この本はソフトで読みやすく、ユーモラスで、
ミステリー風でもあります。
読後感が爽やかで、
普段読書をあまりしない人にもお勧めします。
みーちゃんさん 51歳 男性
毎日毎日忙しい、時間が足りない、
と感じることが多い現代人にこそ
ぜひ読んで欲しいと思います。
時短やスピード感ばかり求められる現代ですが、
時間について考えさせられます。
素晴らしい本です。
ソイラテさん 22歳 女性
近代資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は
出世や金儲けに重点を置きがちな世の中に
対して論語を用いた方法を編み出す。
現在の企業理念は利益を金銭のみならず
人や環境に寄り添って謳われているのだ。
これも元を辿れは
この考え方に繋がっていくのであろう。
現在経済も不況に陥り、この状況から
抜け出すべくヒントがここに隠されている
かもしれない。
Crazy crazy crazy manaminさん 23歳 女性
タイトル通りこの「1分」は何を表しているのか
一冊を通じて描かれている。
話の主導権は上司から取れない?
そんな事はない。
なぜか。
否定されても攻撃されても
上手く取り込めるテクニックがあるからだ。
また、結論から述べる大切さを多くの人が
知っているがその先の深い構想を知っていると
更に説得力のある発言を交わせるのだと。
説明とケーススタディーがあるから
イメージが湧きやすい。
今から始められる必読本だ。
Crazy crazy crazy manaminさん 23歳 女性
寡作で知られる原尞氏の探偵沢崎シリーズ。
一昨年の春、待望の新刊「それまでの明日」が
発売されるということで今までの作品が
書店で大きく展開された。
別の本を買う為に寄った書店で目についた
著者のプロフィール写真が目に焼き付いた。
私はそれまで「原尞」を知らなかった。
次に書店に寄った時、
私は『そして夜は甦る』を手に取り、
レジへ向かった。
ページを開くとそこにはカッコイイ
(が知り合いにはあまりいて欲しくない)
主人公・沢崎がいた。
語り口に痺れた。感想はこの一言に限る。
あっという間に1冊読み終え、
(人生では初めてのことだが)
すぐに1ページに戻り、2回目の
「そして夜は甦る」を読み始めた。
その後も事あるごとに再読した。
5、6回は読んだだろうか。
勿論他の作品も楽しめるが、
私は初めて読んだ「そして夜は甦る」が1番好きだ。
タクさん 26歳 男性
この本の項目は繊細さんに向けて書かれているが
誰しもが当てはまる事だ。
ただそれらが顕著に現れているか
そうではないかである。
この本を手に取っている時点で
自分が今どのような状況に置かれているか
少しでも把握できている証拠である。
この本が繊細さんのみならず皆が
背中を押してもらえる事に間違いない。
また本を読んで満足するだけでは勿体無い。
そこから一つでも良いから心に留めておいて
日々自分と向き合っていく必要があると思う。
Crazy crazy crazy manaminさん 22歳 女性
あまり歴史に興味がないまま40数年生きてきたので、
タイトルのような疑問を持ったことなど
生まれてこのかた一度もありませんでした。
その答えを知った今、
この問いがいかに深淵な問いなのか、
筆者のユヴァル・ノア・ハラリ氏の
高い高い視座に感嘆するしかありません。
これらの本によって、人間という生物が持つ特性を
踏まえたものの見方ができるようになりました。
ただの歴史書には納まらない本であることは確かです。
sluníčkoさん
ホンダの名車エスハチの話、往年の女優の
こと、ロードムービーの映画のような・・
最初はそれだけで買った1冊だったが
人を愛することを改めて知らされた1冊に
なりました。
周りに人がいても目頭が熱くなり涙しそう
になる1冊、何度読んでも感動が薄れる事が
なかった1冊でした。
おしゃれ天使♪さん 59歳 男性
私が中学生のときに読んだ本で、
今もずっと心に残っている本です。
大人になってから読んでも心が動く本だと思います。
モモは不思議な能力をもつ女のコ。
モモと話をするとみんな元気になっていきます。
ある日、人々からあたりまえのように
あった時間が、時間泥棒に盗まれていき、
みんな生活と心に余裕がなくなっていきます。
異変に気づいたモモは時間泥棒との戦い、
最後人々にもとのおだやかな時間を取り戻す
というお話。
あくせく働いたり、何かに追われるように
忙しくしている現代人は、時間というものを
とくに意識せずにいると思いますが、もう一度
自分をみつめなおしたり、自分のために使う
時間について考えるのに、なにか気づきがあると思います。
かずぴさん 51歳 女性
「サピエンス全史」「ホモ・デウス」より、
読みやすい。
前2著作のように、物語として読ませるのではなく、
現代の課題を具体的に整理して、比較的短く、
しかも史実と私たちの記憶にある近年の出来事を
随所にちりばめ、からめながら書かれているので、
理解が進む。
しかし、本質はするどく突いている。
これまでの常識に従って読むようなことはせず、
心を白紙にすると、自分の常識がどこから
もたらされたかを改めて考えさせられることになる。
結論を押しつけることがないので、
私たちが常識を作りなおす作業をする際に参考となる。
Hiro1957さん 62歳 男性
物語風自己啓発本。
従来の自己啓発本の問題は、
「自己啓発本を読むモチベーションが無い」
ことにより、意識低い人がそもそも
読まないことにあります。
そのため意識高い人だけが自己啓発本を読み、
意識の格差はどんどん広がっていきます。
一方本作は誰でも読める程平易な文章で、
かつ続きが読みたくなるほどユーモアに溢れており、
自己啓発本特有のハードルの高さは全く感じません。
学校の授業で本作品を紹介すれば、
日本国民の意識の底上げに繋がるとすら思います。
何もやる気が起きず
そんな自分に嫌気が差しているあなた。
この本こそあなたが変われる最後のチャンスです。
SHIMさん 30歳 男性
司馬遷は、宮刑を処せられても
「生き恥をさらす」ことを厭わず、
正義感と執念で「史記」という
歴史書を残した。
勝者も敗者も共に同じ人間であり、
歴史という一つの宇宙を構成している
存在であることを説いてくれた司馬遷の世界を、
武田泰淳の感性がひも解く。
が、何度読んでも理解できぬこと多く
苦渋すること多し。
50年も前に東京の武蔵予備校の
漢文講師であった新垣先生に
授業中に薦められて、それ以来50年かけて
何度も思い出しては挑戦しているが、たぶん
一生の課題としてこれからも読み続けていく一冊。
むつごろうさん 67歳 男性
女性男性に限らず持ち込まれる相談事を、
中島ハルコが一刀両断‼️
クスリと笑えて、なるほどと納得。何より通快‼️
雪華(せっか)さん 46歳 女性
日々、ちょっとした氣使いで
龍と繋がる事が出来る事に氣が付きました。
簡単に出来て続けるのには忘れてしまいそうですが
中々、習慣化するのには時間がかかりそうです。
時々、本を読み返して思い出していきたいです。
サリエルさん 49歳 女性
スピリチュアルな本が好きです
著者はアメリカ人の
「スティーブン・R・コビー博士」で、
「人格主義」と言う現代日本がまさに
必要としている、諸問題を根治するのに必要な
「新しい考え方のレベル」を提供してくれます。
私の人生の財産と言っても過言ではない、
最高の書籍でした。
「7つの習慣」は年齢、男女、文化を問わない
普遍的な習慣について、また、
体験すべき原則について、力強く語っています。
fuzanさん 75歳 男性
アドラー心理学が日本で流行して久しい。
アドラー本も数多い。
そして同じようなことが書いてある(当然ながら)
ダラダラと長い文章を読むよりも、
会話でのアドラー的気付きや、実践をするならば
この薄い文庫本が最適だ。
会話での対人関係のあり方が
ザックリと学べる(コレ大事)
もちろん「勇気づける」という
アドラーの核となる考え方はベースにあるし、
いい加減な本ではない。
アドラー心理学のとっかかりの入門書として推す。
月子さん 43歳 女性
「チョコレートの消費量が多い国ほど
ノーベル賞に輝く人の数が多い」
という研究結果を聞いてどう思いますか?
世の中には、こうしたあたかも
因果関係があるかのような話が溢れています。
本書の著者は
「チョコを贅沢品とすれば、消費が多いのは
豊かな国で、教育にもお金がかけられるから
ノーベル賞受賞者を輩出できる可能性が高まる」
と推測します。
つまり、これは因果関係(原因と結果の関係)
ではなく相関関係だというのです。
また「テレビを見せると子どもの学力が下がる」
という通説にも逆の研究結果を紹介し、
その謎を明かしています。
もっともらしい話に騙されないために、
そして正しい選択をしていくために、こうした
「因果推論」の知識は、ビジネスはもちろん、
日常生活でも使えます。
本書とこの話は、
2019年11月17日の天声人語でも紹介されました。
著者は2016年に「学力の経済学」で
ブレイクした慶応大学の教育経済学者。
こちらの本も、
通説を覆す目からウロコの話がてんこ盛りです。
tomeさん 62歳 男性
小説調なので、ストーリーにのめり込みながら、
人生を送る上で役立つ大切な実践的かつ、
具体的な教えを学ぶことができる。
ギャグ満載で内容もとても面白く、
非常にオススメ。
だいちゃんさん 26歳 男性
これは、著者の「生き方」の
続編のような位置づけになる作品です。
当代随一の経営者と評される著者の言葉は、
平易でわかりやすくまた心に深く沁みてきます。
著者の経験と自身への深い問いかけから
生まれた言葉だからでしょう。
「生き方」と共に人生の指針として、
身近に置いておきたい一冊です。
yukiさん 61歳 男性
TVや新聞などのマスコミの情報だけでは
決して分からない日本の現状が紹介されていて、
ショッキングな内容もあります。
多くの国民はお花畑状態で、あらゆる面で
とても危機的な状況に陥っていることに
気がついていません。
自分たちの未来を守るためにも
是非一読して頂きたい本です。
カメリアさん 56歳 女性
著者は「ひすいこたろう」さん。
ある日、
以前使用していた携帯電話のメモを眺めていたところ、
この本のタイトルのメモ書きを発見。
なんのメモ書きか、いつ書き残したのか、
全く見に覚えがなく、気になって調べたところ、
この本にたどり着きました。
メモを残した当時の自分が気になって購入。
試しに読んでみると、とてもいいお話でした。
生きるということ、死ぬということ。
今の自分や、これからの自分。
人生と、時間の大切さ。
沢山の大切なことを気づかされました。
当たり前のように過ごしていたことが
どれほど大切なのかも。
時々出てくる偉人の名言もすごくよかったです。
この本に出会ってから本など読んだことなかった私が
本当に沢山の本を読むようになりました。
そして沢山の場所に行き、様々な方と出会いました。
私の原点であり、
自分自身と向き合うチャンスをくれた一冊です。
楽しい時でも、辛い時でも、きっと心に響きます。
ぜひ、沢山の方々に読んで頂きたいです。
長々とすみません。
お目を通して下さり、誠にありがとうございます。
皆さんが少しでも悔いのない人生を送れますように…。
10Aさん 28歳 男性
本が好きで色々読んできましたが、なぜか
村上春樹は読む機会がなくここまできていました。
昨年、韓国の映画か何かで「納屋を焼く」を知り、
短編集ということもあり気楽に手にとってみました。
はぁ、もう、虜になりました。
ハルキストがなぜハルキストであり続けるのか、
ちょっとだけわかった気がしました。
短編集なので読みやすいし、
全体も189ページととってもライト。
もし、私のように「趣味は読書です」と
言いながら村上春樹未経験の方がいらしたら、ぜひ!
一緒にハルキストの第一歩を踏み出しましょう!
有美子さん 52歳 女性
突然目の前に現れた破天荒なゾウの指示に
従いながら主人公が成長していく姿が面白いです。
二人の会話がとっても楽しくて、
どんどん引き込まれます。
その上で夢を実現するために
大切なエキスがぎゅっと凝縮されていて
作者の方は天才ではないかと思いました。
若い方に是非読んで頂きたい本です。
たいちゃんさん 56歳 女性
遺伝子をこんなに奥深く考える事はありませんでした。
自分の良い遺伝子をオンにするには…
科学的な面から知的に端的に分かりやすく
説明されています。
こんな風に考えて生きてゆけたら、
すごく幸せな人生をおくる事ができるんだと思います。
是非とも一度は読んで頂きたい1冊です。
はるこうさこさん 40歳 女性
この本を手にとったきっかけは、帯に又吉直樹さんの
「この小説は是非読んでいただきたいです」
の一言が書いてあったからです。
その言葉を信じて読んでみると、
思っていた以上に物語に惹き付けられて、
時間があれば読んでいました。
また、今年の11月に
福山雅治さんと石田ゆり子さん主演で映画化されます。
僕の個人的なイメージにぴったりな二人だと思います。
もし女性がこの本を読んだら、
男の僕以上に心に響く何かがあるのかもしれないです。
jackさん 35歳 男性
自閉症と言われる人が書いた、世界的ベストセラー。
全世界で、村上春樹氏に次ぐ
翻訳された日本人でもある。
驚きです‼️
障害をもった方の感性の素晴らしさを感じます。
是非一読を。
コージさん 53歳 男性
著者は、米国流のメンタル&フィジカルトレーニングの
ノウハウを取得し、多くのトップアスリートの指導を
行っている中野ジェームズ修一氏。
写真をふんだんに使って
わかりやすく解説しています。
身体の部位別や目的別に合わせて
辞書的に活用できます。
備えておくと便利な一冊です。
ysさん 60歳 男性
読書の習慣はあるので、
これまでに1000冊以上読んで、
読書ノートに読了日、タイトル、
著者、出版社を記録してきました。
しかし、読書に関してマンネリ化、
思いつき、読み放しという気がして、昨年、
読書のレベルをステップアップしたいと思い、
読書法関連の本を何冊か読みました。
直接のきっかけは
『知的生産の技術』(梅棹忠夫 岩波新書)を
再読したことでした。
さらに『知的生産の技術』を
再読するきっかけになったのは、
『やぶれかぶれ青春期・万博奮闘記』(小松左京 新潮文庫)を
読んだことでした。
『やぶれかぶれ・・・』は朝日新聞の文庫紹介欄で見ました。
新聞の書籍紹介は定期的に見ているわけでもなく、
たまたま目に留まったものでした。
大阪万博は、私の子供のころの輝かしい思い出です。
また2025年に大阪で開催されますから、
ちょっとしたマイブームになっているのかもしれません。
小松左京と梅棹忠夫の結びつきをこの本で知りました。
さらには、小松左京と岡本太郎の結びつき。
そして、梅棹忠夫とくれば、
京都、川喜田二郎、加藤秀俊など。さらには湯川秀樹。
梅棹忠夫の『知的生産の技術』は
初読の時も刺激を受けた印象がありますが、
今回は特に「読書」の項に引き付けられました。
こんな本を読んできた、
という読書案内的な本は今までにも時々読んでいたし、
文学案内として読んだもののありましたが、
「読書」の意味、「読書」の仕方等の本は
あまり読んだ覚えがありませんでした。
その『知的生産の技術』の中に紹介されていた本が2冊。
小泉信三の『読書論』(岩波新書)と
梅棹自身も書いている『私の読書法』(岩波新書)。
そして、私の書棚から湯川秀樹の『本の中の世界』を
見つけて読み、Amazonの紹介から小ペンハウエルの
『読書について』を見つけて読みました。
本との出会いは、このように本の中での引用や紹介、
あるいは著者の人間関係からつながっていくことが一つの方法です。
あとは『ほぼ日手帳』の付録に
「時間をかけて読む、古典文学の入口」があるので、
そこからぼちぼちとスタンダールやドストエフスキーを
1冊ずつ読んでいます。
書籍紹介の本としては、
俳優の山崎努が書いた『柔らかな犀の角』(文春文庫)は、
身近で読みやすい本が紹介されていて、
紹介文を読むとすぐに読みたくなる本がたくさんありますし、
ジャンルも様々なので世界が広がります。
学校の図書館で本を選んで読んでいた時期、
本屋さんで手に取ってみて選んでいた時期を経て、
最近は縁のある本をネットで注文して買うようになりました。
絶版や古本も見つかることが多いので助かっています。
sukoさん 女性
「次の日のことを思い煩わない」、
黄金律として知られている
「自分にしてほしいことを人にもするように」
というイエスの言葉は
私がいつも心にかけている言葉です。
これらの言葉のおかげで
他の人との関係が順調な時も緊張する時もどう接し、
何を話せば良いのか答えを出せている気がします。
暮らしに役立つヒントだけでなく、
世界の美術、文学、音楽にも大きな影響を与えてきた
世界のベストセラー聖書をぜひ一度は手に取ってみてください!
ひつじさん 44歳 女性
温泉旅館で繰り広げられる人情溢れる物語です。
とにかく描写が丁寧!
まるで、その旅館に泊まっているかのように、感じます。
まずは、旅館の最寄りの駅に着いたところから、
すごくリアルに丁寧に書いてある。
旅館の従業員の風体もリアルに描かれている。
特筆すべきは、
旅館の周りの見事な風景。
素晴らしく美しい山に囲まれた露天風呂。
楓の葉が美しく厚く繁り、
露天風呂の屋根の代わりをしている。
風に吹かれて、太陽が時折姿を見せる。
こんな所に行ってみたいと思わせる。
また、料理の描写も秀逸。
腕が確かな二人の料理人が作る、人を黙らせる料理。
不幸を吹き飛ばすほどの美味しい料理。
一口で、感想を口にできぬほどの旨い料理。
そんな素晴らしい旅館で繰り広げられる
人情いっぱいの、胸が熱くなるストーリー。
これはもう、読むしかない。
そして、これはもう、温泉旅館に行くしかない。
ペコさん 44歳 女性
本書では総合格闘技で世界チャンピオンにもなった
青木真也氏の思考にせまった一冊。
純粋なアスリートというよりは
世間一般の考え方からするとやや歪んでいるようにもみえる
その感性は実は超合理的であり、自分の心と向き合い続けた人間にしか
書く事が出来ない言葉の数々が綴られている。
自分の価値を高めるヒントがふんだんに盛り込まれた一冊。
セスクさん 30歳 男性
社会人にとってとても有益となりえるビジネス本です。
合理的な時間の使い方を行うためのテコ入れ方法など
書かれていますが、個人的には働き方について
非常に考えさせられました。
結果としてこの本を読んでから
本を読む冊数が3倍以上増えました。
ミホエモンさん 36歳 男性