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落語の楽しみ方が広がった

小説 新刊(2023年、2024年発行)

この作品は 野生時代の新人賞受賞作。
演芸写真家を目指す若い女性が主人公だが、寄席という舞台の裏でどのように仕事をするかを描いている。
その中で、演者の写真を撮るときには、見えないはずの演目の景色が写真の後ろに浮かび上がるような作品にすべきという話が出てくる。
そこで、古今亭志ん朝師匠と立川談志師匠のDVDを音を消して、演目当てをやってみた。
すると、志ん朝師匠はその表情、談志師匠は手の動きに特徴があることが分かった。
そんな寄席、落語の楽しみ方を広げてくれる作品として、ぜひ落語ファンに読んで欲しいと思います。

だんだいさん 67歳 男性

人の一生にも似て

小説

映画化もされた名作SF。面白すぎて一気に読んでしまいます。
物語終盤、人工的に高められた知能が元に戻り、既に読むことも理解することもできない本を眺めながら、その本を読んだときに感じた感動を思い出します。内容は全く思い出せないけれど。これは人の一生にも似て、秀逸だなと思います。

rieさん 54歳 女性

「母艦水雷」の楽しさを教えてくれた

小説

舞台は戦中の横須賀。安針塚で遊ぶ少年のグループが楽しむ「母艦水雷」を知り、当時通っていた小学校の仲間でも遊ぶことに。やがてそれが長じて、仲間で遊ぶことの楽しさを知り、学ぶことになった。

tategamiさん 男性

憧れと現実

小説

かならずしも、現実と憧れは一致しないと教えてくれた本。
人は憧れを持って生きていくが、現実に直面せざるを得ない時がある。
時には漂泊し、元居た場所から離れて住処を転々とすることもある。
しかし、いつかはきっと、心温まる場所を見つけ、理解者を得て暮らしていくことも出来るのだ。
印象に残るやり取りがある。
「みんな、あなたをろくでなしと呼んでいますよ」
「いわせておけ」
世間的にはまるで病原菌のように扱われることもあるかもしれないが、まあ、これぐらいきっぱり自分の意思を持ったほうがいいのだ。
そうでもしないと、心や体が病んでしまう。
いつかはきっと、こんな情けない自分でも生きていけるのではないかと思わせてくれた、大事な本である。

九杯目さん 31歳 女性
https://www.instagram.com/9haime/

青春物語の先駆け

小説

東北の高校生の青春時代を紹介した一冊である。
果敢な年頃の田舎の高校生が友達との葛藤を描いたものである。現代のように情報が簡単に入ることのない時代の中でそれぞれの思いで自分の考えをぶつけながら暮らしている素朴で今ではない生き方を紹介している内容である。私も高校生の時にこれを読んでこのような高校生活を送りたいと思っていたものである。

小川 洋さん 65歳 男性

高知県庁に実在した「おもてなし課」を舞台とした地方観光応援小説

小説

高知県観光特使を頼まれた同県出身の作家有川浩(ひろ)。
しかし何をするのかわからず、なしのつぶて。
そんな実際にあった「お役所仕事」のエピソードを活かして小説は始まります。

そして、2021年度まで実在した県庁「おもてなし課」
(観光政策課「おもてなし室」は現在もあり)を舞台に、
若手職員掛水が、タブー化?していた「パンダ誘致論」を越えて
「高知レジャーランド化構想」に向けて奮闘するストーリー。

「県庁おもてなし課」は実在しても「パンダ誘致論」はフィクションで、
著者のお父さんが晩酌時に語っていた与太話がネタだとか。

なお、本書発行の直前に東日本大震災が発生。
本書の地方応援の趣旨にのっとり、
重版分も含めて単行本の印税をすべてを震災復興に寄付したそうです。

tomeさん

政界エンタメにして、美しい「夫婦の物語」

小説

ありそうでない話ですが、混迷を究める今の政界には、こんな淡い夢を見たくなる物語です。
相馬凛子という日本初の女性&最年少総理(42歳)が生まれたという設定で、
しかも、理想的な政治家として描かれています。

面白いのは、主人公が、総理の夫であるということ。
地味で真面目な鳥類学者である相馬日和が、First Gentlemanとして妻を支えることを決意。
その日々を日記として書き綴ります。

課題山積の問題に挑戦する政界エンタメでありながら、美しい「夫婦の物語」にもなっていて、
映画化もされました。万人におすすめできます。

文庫解説は、新版は、NHK「クローズアップ現代」元キャスターの国谷裕子さんですが、
旧版は、安部元総理の奥さんの安部昭恵さんが書いています。

tomeさん

狂った人に恋をした

小説

主人公の不倫をきっかけに狂っていく二人、崩壊する家庭環境、半狂乱の両親を真似る幼い兄妹はいきる意思そのものーーー。
大学生のころ、ゼミの教授に進められてはまりました。繰り返される狂気的なできごとにうんざりしつつも、いつしか心から愛しく思えるのはなぜでしょうか。

むじなさん 28歳 男性

ゾッッッとする面白さ

小説

タイトルから見え隠れするストーリーではありますが、そこは村上龍節!時間の不気味な波、戦いの時代にテレビクルーが漂う妙、そして様々な音たち、、、手榴弾、戦車、能の太鼓、トンボの羽音、ドビュッシー『雨の庭』、、、めくるめく 今で言うメタバースの世界!極彩色のワールドを 並行する時空と共にお楽しみ下さい。装丁は、横尾忠則氏であります。実は、本を手に取った第一の理由だったかもしれません。

rin45さん 55歳 女性

本格ミステリーですがサクサク読めて面白いと思います。

小説

ディナーは謎解きの後で、で有名になった作者の新刊です。テレビでも放映されていたので知っている人も多いかと思います。軽く読めて後味の良い作家さんですので気分転換に全作読ませて頂いています(^^)

多く好評を得た作品ですが、短編の方がキレのよい作品が多いように思う作家さんですので、当作品はちょっと長いなあという印象もあります。
孤島に台風で閉じ込められて身動き取れない、お金持ちが死んで親族に遺産相続の問題が、、相続者が何者かに殺される、、過去の驚愕の事件が明らかにされる、、はっきり言って王道のミステリー。。もう読み飽きてます!もうちょっとひねりがある設定にはできなかったんですか?
・・・等と、突っ込みドコロが多い状態で読ませて頂きましたが、、こちらの作家さん独特のユーモアがかなり盛り込まれていて、【く、くだらない!!】と何度も本を置いて爆笑しました。かなりシリアスな場面にもギャグが盛り込まれているので、ここではダメだろうと思う読者さんもおられたようで、評価は分かれているようですが、私は楽しませて頂きました。

過去の著名な作品と重なる部分も多々ありましたが、作者オリジナルの展開の方が独特でしたし、奇想天外ではありましたが、伏線も綺麗に回収して終了でしたし、まあまあ楽しませてもらおうかな!という気分で読まれるには良い作品だと思います。

さくら咲くさん 46歳 女性

ジョアキム・カランブーの心得

小説

JKの法則(心得)は、「人間案外、どんな状況にも生まれつき適応できる。追い込まれれば、独学で成長できる。」というもの。
#なぜか女子高生とは言わない

高校1年生の有坂紗奈と両親が、地元の不良グループによって地獄を見る。暴力団員等がその地獄に加担することに。その後も彼らの悪行は止まることがなかった。しかし、高校1年生の江崎瑛里華が現れてから事態は急展開をとげる。

はじめは、治安の最悪な地域に正義のスーパーヒロインが登場して悪を倒していく話かな?とも思いましたが、人気作家の松岡圭祐氏はそんなに簡単に読者に内容を想像させない。最近の小説は、夏目漱石や太宰治のようには読ませない。犯人が誰なのか最後まで分からないミステリーのような、青春バイオレンス文学の序章。

みーちゃんさん 54歳 男性

違法カラス

小説

YouTubeの「ほんタメ」チャンネルで紹介されていました。ほんタメ2022年下半期文学賞の、女優さんもされている、あかりんこと齋藤明里さんの選定の大賞作品です。「ほんタメ」のあかりんももう一人のたくみさんも大変な読書家なので、迷った時など参考にしています。

渡辺優さんのこの作品は、世の中から距離を取っていた主人公のアパートに一羽のカラスが現れ、『やっと見つけました。』と喋りだしたところから始まります。本物のカラスが言葉を話す訳はないですし、このカラスはどうやら人違いをしている様子。
部外者の主人公が巻き込まれる形ですが、船旅を楽しんだり、名古屋名物を食したり、リニア(新幹線?)に乗ったりで、彼らと一緒に読者も旅行気分を味わえます。

本の帯にもありますが、カラスは『やっと見つけました。』の後、主人公に喋りかけます。

『横山さん、第一森林線が突破されました。』
『至急連絡をください。』

みーちゃんさん 54歳 男性

妖艶な魔女に魅せられ歪んでいく人々

小説

漫画家・盆ノ木至氏のYouTubeチャンネルへの出演がきっかけで作者を知り、どうせなら最新作から、と手に取った一冊。

後ろ暗い仕事から足を洗って、平凡な人生を夢見る木屋川。しかしある日、町の洋館に五月女と名乗る美しい女が引っ越してきてから不可思議なことが起きるようになり、やがて町全体が狂気に陥っていくというサスペンスホラー。

読みやすい文体なのに、物語が進むにつれて読み手の意識を侵食していくような不気味さに満ちています。救いが無いのに綺麗に収束させる構成も見事。ちょっと誤植が目立つのが玉に瑕ではありますが、ホラー好きとしては何度も読み返したくなる作品です。

やみさん 34歳 女性

2つの世界が折り重なる哀しい小説

Audible(オーディブル)聴き放題 小説

世界の終わりのパートとハードボイルドワンダーランドの
パートが静と動になっていて、静の世界も、それとして
完結していて好ましく、動の世界も生のヴィヴィッドなものが
あって好ましく、作者村上春樹でさえ結末を迷ったと
インタビューで語っている。

谷崎潤一郎賞受賞の若書きの長編。

poohymcaさん 54歳 男性

アメリカの小説家が書いた日本の小説

小説

作者は1960年代後半に日本で暮らした経験から、
三島や川端、夏目漱石などの日本の多くの作品からの
エピグラフを各章に付けた小説を書きました。

主人公は20歳の日本女性で、
雪国から東京に出てきて、冒険が始まります。

そして日本を救うのです。

タイトルの「アンサーテン・ラック」は
おみくじの「末吉」のことです。

藤田伊織さん 71歳 男性
私が邦訳しましたが、
出版はアメリカの原作を出版した会社です。
きっとこれは初めての事例ではないかと思います。
他の訳書に、「バッハ 死のカンタータ」もあります。

明るい未来を造ろう

小説

ファンタジーです。

19世紀に書かれたジュール・ヴァルヌの
「20世紀のパリ」で予言されたかのような
一つの価値観で覆われた現代の資本主義世界。

でも今、若者の中には、
人との強いつながりを求め始め、そこから
生きる力を取り戻そうとしている人達が出ている。

この本は、そういった人達に先ず何をしたら
良いかのヒントを与えてくれると思う。

本の趣旨は
「相手にとって役に立つことをする」。

それだけ。

でも、エピソードはそれぞれ魅力有る
登場人物に依り最後まで読ませる。

モモヨさん 74歳 女性

読んでいてちょっと辛い部分もあったけど…

小説

私の母も、私が小さい頃から何かとうるさい親でした。

毒母の娘は、小さい頃から毒母を
泣きじゃくりながらも受け止め、大人になり、
最後に仕返ししているところが泣けてきて、
私自身の辛かった母親との生活と重なりました。

しかし、この毒母はかなりの強者で最後は笑えました(笑)

ゆきさん 47歳 女性
新刊を買うほどお金が無いので、図書館通いが大好きです。
紹介した「毒母ですが、なにか」を書いた
山口恵以子さんの本を借りまくろうと思ってます

そこら辺のラノベとは一線を画した本

小説

自分は中学校の図書室に置いてあったのが
きっかけで読み始めました。

いわゆる「ライトノベル」です。

しかし自分が最初に読んだ時は、
想像していた「オタク系の小説」とは
全く異なった内容で驚きました。

人間の複雑な感情、純粋で醜く、金目当てで
他人思いで、また個人個人で違う様々な価値観などが
感じられる本格的な小説のような内容で、
それが「ライトノベル」だからこそ大人子供関係なく
読者全員が感じ取りやすく書いてある本です。

既に初刊から20年以上が経っていますが
未だに連載を続けている人気小説です。

1話ごとに話が完結しているので初めて読む人でも
とても読み入りやすくとてもおすすめの本です。

doaさん 16歳 男性

”時間”に対する考え方を変えた本

Audible(オーディブル)聴き放題 小説

毎日毎日忙しい、時間が足りない、
と感じることが多い現代人にこそ
ぜひ読んで欲しいと思います。

時短やスピード感ばかり求められる現代ですが、
時間について考えさせられます。

素晴らしい本です。

ソイラテさん 22歳 女性

閉じた、そしてすぐに開いた

Audible(オーディブル)聴き放題 小説

寡作で知られる原尞氏の探偵沢崎シリーズ。

一昨年の春、待望の新刊「それまでの明日」が
発売されるということで今までの作品が
書店で大きく展開された。

別の本を買う為に寄った書店で目についた
著者のプロフィール写真が目に焼き付いた。

私はそれまで「原尞」を知らなかった。

次に書店に寄った時、
私は『そして夜は甦る』を手に取り、
レジへ向かった。

ページを開くとそこにはカッコイイ
(が知り合いにはあまりいて欲しくない)
主人公・沢崎がいた。

語り口に痺れた。感想はこの一言に限る。

あっという間に1冊読み終え、
(人生では初めてのことだが)
すぐに1ページに戻り、2回目の
「そして夜は甦る」を読み始めた。

その後も事あるごとに再読した。

5、6回は読んだだろうか。

勿論他の作品も楽しめるが、
私は初めて読んだ「そして夜は甦る」が1番好きだ。

タクさん 26歳 男性

こんな今だから余計に読んでほしい

Audible(オーディブル)聴き放題 小説

私が中学生のときに読んだ本で、
今もずっと心に残っている本です。

大人になってから読んでも心が動く本だと思います。

モモは不思議な能力をもつ女のコ。

モモと話をするとみんな元気になっていきます。

ある日、人々からあたりまえのように
あった時間が、時間泥棒に盗まれていき、
みんな生活と心に余裕がなくなっていきます。

異変に気づいたモモは時間泥棒との戦い、
最後人々にもとのおだやかな時間を取り戻す
というお話。

あくせく働いたり、何かに追われるように
忙しくしている現代人は、時間というものを
とくに意識せずにいると思いますが、もう一度
自分をみつめなおしたり、自分のために使う
時間について考えるのに、なにか気づきがあると思います。

かずぴさん 51歳 女性

音を纏う詩人 グレン・グールド

小説

音を操り、場を翻弄し、あるいは贈り物として
世に届ける、ピアノの詩人グレン・グールド。

通奏低音に添い、それからは聴くものに
すべを委ねる音の科学者。

実演と享受のバランスを体感しながら
進みゆくパラレルは、人々を別世界へと誘います。

ひととき日常を忘れて‘言の葉の音楽’をどうぞ。

Rinさん 58歳 女性

心をノックする小説

小説

日本では術例は少ないが、現在の世界で、
臓器移植は普通に行われている医療行為だと思います。

ただ圧倒的に提供者であるドナーが
足りない事実は、どこの国でも大きな問題でしょう。

いまや遺伝子工学は日進月歩で、
倫理さえ整えばクローンを産む技術は
あるのかも知れません。

静かに独白して行くこの小説は、
読み進めていくうちに驚愕の物語であることが
分かってきます。

主人公である子供達は、普通の子と同じように
教育を受け成長していきます。

普通に笑い、怒り、恋もして友情も育みます。

精神も肉体もより健康に育ちます。

ただし産まれた目的がドナーになること、
子供は作れない肉体であることを理解して、
提供するその日までを覚悟をもって生きていきます。

当然クローンですから、
自分の本当の親は知り得ないのです。

自分の人生が人を助ける究極の目標にあることは、
これも幸福のありかたの一つかも知れないのでしょうか。

帯に「心をノックする小説」とありますが、
本当にそうだなと思いました。

戦時の「特攻」についての本を何冊か読みましたが、
死に直結した人生が決められているという意味で、
どうしても連想してしまいました。

こちらは現実にあった話です。

もう一つ思い起こしたのは、
いつかニュースで知った出来事でした。

ある妊婦さんが、胎児が無脳症であると告知され
産んでも30分位しか生存できないであろうという宣告です。

医師は中絶を薦めましたが、
産んで臓器提供を決意したことです。

この決意はいかばかりかと胸に突き刺さりました。

ふくちゃんさん 66歳 男性

あの世とこの世が交差する

小説

何ということのない片田舎の生活で起きた
さまざまな不思議な出来事。

それを自然に受け止める主人公。

あの世とこの世が溶け合う透明な空気。

夢ごこちになる小説です。

装丁が素晴らしいので、
ハードカバーを購入されることをお勧めします。

つむぎさん 61歳 女性

とにかく好き!

小説

アミ3連作の1巻です。

生活の中で心が忘れてしまう大切なことを
そうだった〜そうなのよ〜と
自分の基本を思い出させてくれる本なので、
定期的に手にとってしまいます。

実は最終巻が一番好きなのですが、
お薦めするなら1冊目の『アミ』です!

いるか屋さん 女性

ハルキストへの第一歩

Audible(オーディブル)聴き放題 小説

本が好きで色々読んできましたが、なぜか
村上春樹は読む機会がなくここまできていました。

昨年、韓国の映画か何かで「納屋を焼く」を知り、
短編集ということもあり気楽に手にとってみました。

はぁ、もう、虜になりました。

ハルキストがなぜハルキストであり続けるのか、
ちょっとだけわかった気がしました。

短編集なので読みやすいし、
全体も189ページととってもライト。

もし、私のように「趣味は読書です」と
言いながら村上春樹未経験の方がいらしたら、ぜひ!

一緒にハルキストの第一歩を踏み出しましょう!

有美子さん 52歳 女性

憧れと現実、それは虚実皮膜。

小説

現実逃避は誰もが夢見るものだろう。

しかし「普通の人」は上手く妥協しながら生きている。

だが本著の主役は西行をモデルとし
実際に世捨ての様に生きていく事を・・・

ラストシーンも感動的だが、
主役と母の西行を巡る問答も必見です。

ハセさん 42歳 男性

エンデュランスとの出会い

Kindle Unlimited (読み放題対象) 小説

村山由佳さんの「天翔る」(あまかける)という本がオススメです!

不登校の少女が「エンデュランス」を通して前を向くお話。

エンデュランスとは聞き慣れない言葉ですが、
これは馬と一緒に長距離を移動する競技のことです。

ずっと走るのではなく、歩いたり、休んだり、
長いと途中キャンプをしながら、
数日かけてゴールを目指します。

実は日本でも開催されています。

主人公は、馬や周囲の人々に支えられながら、
過去と向き合い、今後の生き方について思案します。

何より印象に残ったのは、「馬と共に歩むこと」。

どんなに乗馬のスキルがあっても、
どんなに早く走れても、馬と対話し、
心を通じ合わせなければ、エンデュランスは
ゴールに辿り着けません。

主人公も支えてくれる人たちも葛藤しながら、
馬との絆を信じて一歩づつ進みます。

成長していく主人公やエンデュランスの美しさを
感じて頂きたいです。

めいめいさん 27歳 女性

小説を読んでいると無性に映画が見たくなる物語。

小説

この本の著者は金城一紀さんで、
映画「GO」の原作を原作を書かれた方です。

この小説は5つの物語からなる話で、
それぞれの話しに映画というキーワードが出てきて、
登場人物たちの人生に映画が深く関わっています。

特に最後の話しに出てくるケン坊という男の子には、
読んでる途中で自然と笑わせられました。

「レボリューションNO.3」のような山下のように笑えます。

jackさん 34歳 男性

強さとは

小説

小学生の時にアニメ版の「ハッピーバースデー」を読みました。

中学生の時に、ハードカバーの
「ハッピーバースデー」を読みました。

そして大人になってからまた新しく出た
大人向けの「ハッピーバースデー」を読みました。

何度も何度も読んだ本は人生でこの本だけです。

3冊とも内容は同じです。
でも大人向けのものが1番内容が濃いです!

母親の心無い一言から声が出なくなってしまった
主人公のあすか。

曾祖母の家で療養し、声と元気を取り戻したます。

そして少しずつあすかという一人の人間が、
様々な人と出会い、関わる中で強く逞しく成長していく物語です。

がっこのせんせーさん 28歳 女性

母から贈られた一番大切な本

Audible(オーディブル)聴き放題 Kindle Unlimited (読み放題対象) 小説

本屋さんだった母が一番好きな本で、
私が今でも一番好きな本です。

この本の中で
楽しいことも、悲しいことも、嬉しいことも、
世界の美しいこともアンと一緒に知り、
アンと一緒に成長してきました。

実家を離れて働きに出た時も、
アンの努力と強さに励まされました。

そんな風に娘にも孫にもひ孫にも、
ずっと寄り添っていて欲しい本です。

らくださん 35歳 女性

笑いあり涙ありの昔話

小説

『ノーゲーム・ノーライフ』は
いわゆるライトノベル(娯楽小説)です。

純文学等と違って、敬遠する人は多いですが、
最近のライトノベルは純文学と同じほどの信念を
読み取ることが出来ると思います。

その中で特に『ノーゲーム・ノーライフ6』は格別です。

描写的に小中学生にはオススメしづらいですが、
是非読んでみてもらいたいと思います。

どこかにいる医学生さん 19歳 男性
趣味と勉学は両立できるのです。
私は強くそう主張したい。

劇的ではないけどじわじわと来る感動

小説

大人びた女の子のセリフ、女の子を取り巻く登場人物に
じわじわと感動を覚える作品です。

「君の膵臓を食べたい」住野よるさんの第2作目とのことですが、
個人的にはこちらの作品の方が好きです。

ぜひ、このじわじわと来る感動を味わって欲しいです。

ROXYさん 36歳 女性

全7巻、読む価値あり

Kindle Unlimited (読み放題対象) 小説

デュマの有名な作品。

大長編である。

ひとりの男の波乱万丈、数奇な運命の物語を壮大に描く。

裏切り、絶望、諦めないこと、愛と復讐、復活、成功と孤独・・・

そこから学ぶものももちろんあるが、
これは小説らしい大小説であり、物語らしい大物語。

フィクションとはかくあるべし、の代名詞ではなかろうか。

この作品を初めて読んだのは遥か昔であるが、
出逢えたことに感謝している。

月子さん 43歳 女性

本屋さんのダイアナ

小説

少女が大人になってく葛藤。

子供の時は理解できなかった感情周りの愛
読み進めてくうちに成長を感じられます。

誰しもが共感できる部分があるのでは?
読み進めてくうちにイライラしてしまう部分があるのでは?

自分を変えれるのは自分だけなんだって改めて思わされます。

さやかさん 20歳 女性

アルジャーノンに花束を

小説

とても有名な作品ではあるが、読んだのはつい最近のこと。

今までも涙するような作品には
いくつも出会いましたが、読み終わった瞬間に
色々な想いが溢れて涙が溢れたのは初めてのこと。

間違いなく名作。

mnさん 28歳 女性

KUHANA!

小説

地方創世の為に映画が作られた際に書物化された本です。
文部科学省選定作品にもなっています。
映画はキネコ国際映画祭2016で受賞を受けました。

子供たちの頑張りに、
周囲の大人たちが動かされていく温かな作品です。

どらねこさん 41歳 女性

蜜蜂と遠雷

小説

浜松国際ピアノコンクールをモデルとした
架空のコンクールを舞台に、若い4人のピアニストの
交流と成長が描かれています。

予選でバルトークのソナタを弾くシーンは、
聴いたことのない人に曲の雰囲気がわかり、
おもしろく読める絶妙な書き方になっています。

演奏する喜びが書かれていて素直に共感できる素晴らしい作品です。

kimiさん 42歳 男性

ジャングルブック

Audible(オーディブル)聴き放題 小説

何度も映画化されている古典的な名作です。
オオカミに育てられた少年の物語。

ジャングルやオオカミ社会の掟。
動物たちとの友情や絆。手負いのトラとの死闘と決戦。

ハラハラ、ドキドキ、時には涙の物語。

子供だけでなく、大人でも楽しめる心に残る名作です。

ysさん 58歳 男性

純粋さに、心打たれる。「銀河鉄道の夜」

Audible(オーディブル)聴き放題 Kindle Unlimited (読み放題対象) 小説

宮沢賢治先生作の、有名な本書。

読者に語りかけるような、分かりやすい文章で、
小さなお子さんには、大人の方が読んであげて下さると、
良いかと思います。

ファンタジーに分類されるかと思われる、
幻想的な文章で、大人から子供まで、
引き込まれる内容です。

ジョバンニとカムパネルラの純粋さに、心打たれます。

ジョバンニの、
「ほんとうにみんなのしあわせのためなら
ぼくのからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」
の言葉は、宮沢賢治先生の生き方の
真髄を表しているようで、はっとさせられました。

本書の中にある、
「ほんとうのさいわい」
この本を読む度、一生をかけて探す、
人生のテーマであろうと思っています。

ふるふる55(畑本有紀)さん 43歳 女性

奥田英朗『家日和』(集英社文庫)

小説

ビブリオバトルを見たり参加したりしていますが、
そのなかで、チャンプ本に選ばれ、私も読んでみた本です。

ヤフオクにはまって、遂には夫の物まで
売り始めてしまった主婦の話ほか、6作の短編集。

短篇なので、誰でもいつでも気軽に読めるため、
万人にオススメできます。

ほろっとした温かさが感じられるのも、
奥田英朗ならではの魅力のようです。

初めてこの著者の本を読んだので、
今後、他も読んでみる予定です。

tomeさん 60歳 男性

かもめのジョナサン【完成版】

小説

この本は私に、個性の在り方を教えてくれました。

主人公は、飛び方を追求する
一風変わったカモメのジョナサン。

彼は、群れからカモメの在り方について忠告を受けるも、
自分のこだわりを押し通し群れから追放されてしまいます。

しかし、そんな彼ですが、群れから離れ
飛び方を追求するうちに他のカモメから
一目置かれるようになり、ついにはカモメ界の
伝説になっていきます。

個性を捨てず、
諦めないジョナサンに胸を打たれました。

こっとんさん 21歳 男性

君の膵臓がたべたい

小説

この本の特徴はなんと言っても題名です。

衝撃的過ぎて思わず買ってしまいました。

しかし、
読み進めていく内にこのタイトルに隠された意味、
主人公の変化を追っていくに連れて、
とても感動しました。

是非1度手に取ってみてください。

たくあんさん 18歳 男性

ボンボンと悪夢

小説

私が星新一さんにハマったきっかけの本です。

ジャンルはSFなのですが、
少しミステリーな雰囲気もある
とっても魅力的で不思議な世界が登場します。

暑い夏に冷房のきいた部屋で一人静かに読んでいたら、
異次元に入り込んだ気になると思います。

不思議で魅力的な世界へのショートトリップを楽しんでください。

miemさん 42歳 女性

ハサミ男

小説

本を読む習慣がほとんどなかった私が、
小説を好きになるキッカケとなった本です。

終盤の怒涛の展開に思わず「えっ?」となり、
思わず読み返してしまいます。

漫画やドラマ、映画にはない小説ならではの面白さ
というものを感じさせてくれる一冊です。

シメイさん 36歳 男性

クローニン 城砦

小説

学生時代に友人に薦められて読みました。

主人公が医師となり人生と葛藤しながら
生きていく姿に感動しました。

ぜひ若い人、
特に医師をめざす人に読んでもらいたいです。

チャコ 62歳 男性

『氷点』三浦綾子

Kindle Unlimited (読み放題対象) 小説

初めてこの本に接したのは
中学生のとき(もう30年近く経ちますが…)でしたが、
読後、からだの芯に感じたズシーンと重みは
未だに忘れることができません。

 中学生当時は、主人公陽子の完全無欠なまでの美しさと
彼女を待ち受ける運命の過酷さにただただ衝撃を受け、
呆然とするような読み方をしていましたが、
自分の成長とともに、キリスト教独特の考え方とも言える
「原罪」の重みの方に焦点が移るようになりました。

 キリスト教信者ではない私にとって、
「原罪」なんてものは全くなじみのないものでしたが、
人間のおこがましさだったり、根本的に巣食う罪深さ
というものを、身も心も清らかで美しい主人公に
敢えて問わせる、という物語には、未だ感じ入るものがあります。

sluníčko 41歳 女性

最初から居て、最後まで居ない犯人

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宮部みゆきさんのミステリー小説が好きです。

映画化もされた「理由」などが有名ですが(出来にはノーコメント・・・)、
個人的に大好きなのは「火車」です。

消費者金融の抱える問題点を軸にしたストーリーですが
難解な内容ではありません。

初めて読んだ宮部作品だから思い入れもあるのでしょうが、
その語り口に魅了され一気に読んでしまいました。

今まで聞いたことのない言葉や表現を知り、独特の比喩に感服し・・・。

読書とは全力で学べるエンターテイメントだなと実感したものです。

内容はネタバレになってしまいますので触れませんが、
やはり犯人の扱い方が素晴らしいですね。

最後の一行まで目が離せないとはまさにこのこと。

これ以上は話せません・・・。

ぜひネタバレなしで楽しんでもらいたい傑作です。

ゆいちさん 27 男性

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