寡作で知られる原尞氏の探偵沢崎シリーズ。

一昨年の春、待望の新刊「それまでの明日」が
発売されるということで今までの作品が
書店で大きく展開された。

別の本を買う為に寄った書店で目についた
著者のプロフィール写真が目に焼き付いた。

私はそれまで「原尞」を知らなかった。

次に書店に寄った時、
私は『そして夜は甦る』を手に取り、
レジへ向かった。

ページを開くとそこにはカッコイイ
(が知り合いにはあまりいて欲しくない)
主人公・沢崎がいた。

語り口に痺れた。感想はこの一言に限る。

あっという間に1冊読み終え、
(人生では初めてのことだが)
すぐに1ページに戻り、2回目の
「そして夜は甦る」を読み始めた。

その後も事あるごとに再読した。

5、6回は読んだだろうか。

勿論他の作品も楽しめるが、
私は初めて読んだ「そして夜は甦る」が1番好きだ。

タクさん 26歳 男性