あのスティーヴン・キングが「一種のヒーロー」と呼ぶジャック・ケッチャムの代表作。といっても、ベストセラー作家というより、恐怖とサスペンスのジャンルでカルト的な人気のある作家らしい。私も、余りにも空恐ろしい小説なので、また直ぐにケッチャムの別の小説を読みたいという気分ではない。
小川の岩の上でザリガニを捕まえている12歳のデイヴィッドが、年上の美少女メグと出会う場面が爽やかで美しい。メグは妹と一緒に、またいとこのルース・チャンドラー家に引っ越してきた。ルースの家はデイヴィッドの家の隣りだ。メグは両親を自動車事故で亡くしていた。ルースには3人の息子がいて、夫とは別れている。息子たちやデイヴィッドに、「誰にも言うんじゃないよ。」と気前よくビールを渡すルースをデイヴィットも好きだった。
ルースはメグのどこが気に入らなかったんだろう?女として魅力的過ぎたからかもしれない。この「誰にも言うんじゃないよ。」が数週間に渡る監禁地獄となる大きな要因となるのだ。
みーちゃんさん 54歳 男性