「日出所の天子」で有名な山岸凉子先生が最後の作品と謳われて描かれた作品です。もう数年前に完結して出版されましたが、やはり超人気の作品です。
マンガ本なので、幾分読みやすいと思います。
ジャンヌダルク列伝です。生れも育ちも、どう啓示を受けたか、どう戦ったか、そして囚われて宗教裁判、最期の火刑、、とても詳しく解りやすく描かれています。史実に忠実、、との事ですが、、山岸凉子先生独特の視点から描かれている点も多く、レビューにもありますが、「魂を揺さぶられる」作品だと思います。
ジャンヌダルクは神の啓示を受けて、シャルル7世を戴冠させ、イギリスとの闘いでほぼ負けだったのを勝利に導く、とんでもない偉業をなし得た人物です。知らな人はいないくらいの有名な歴史上の偉人です。でも、劣勢の闘いの最中シャルル7世は援軍を出さなかった、ジャンヌダルクが囚われても助けなかった、宗教裁判でも助けようともしなかった、、
クズもクズ、キングオブクズ。フランスでは恩は仇で返せと王自ら教えている国?ジャンヌダルクは火刑で命を落とす、、紛れもない事実だし、本人も罪人として死刑になるという究極の不名誉で、さぞかし憤懣やるかたなし状態で死を迎えたのだろう、そもそも神も啓示を与えたのなら火刑からなぜ救わなかったのか、、いやクズを王にしなくても良かったのでは、、 などなど、ぼんやりとした知識をもって読んだのですが、、
全ての疑問が明らかになったわけでもないですが、
特に宗教裁判は解りやすくて、こういう事だったのか、とかなり納得しました。そして、、一番のクライマックス、火刑ですが、こういう解釈か、、と大変な感銘を受けました。もちろん、山岸凉子先生独自の解釈なので、正しいとか間違っているとかではないですが、こういう考えもできるな、、と。。
兎に角、興味深くて秀逸な本なのは間違いないと思います。ジャンヌダルクにご興味のおありの方は是非。
さくら咲くさん 49歳 女性



