“全部面白いから”──本書を編集した
井上ユリさんの「編者あとがき」の
結びの言葉です。

井上ひさしさんというと

「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、ふかいことを
おもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、そして
ゆかいなことはあくまでゆかいに」

の言葉が有名ですよね。

その井上ひさしさんが
エラ・ウィーラー・ウィルコックスという
アメリカの女性大衆詩人の
「ソリチュード(孤独)」という短い詩を
紹介しながら語った言葉が以下です

「悩みごとや悲しみは最初からあるが、
喜びはだれかが作らなければならないという詩です。
この喜びのパン種である笑いを作り出すのが
私の務めです。

時に不発だったり、時に間に合わなかったり、
なかなかうまくは行きませんが、これからも
笑いをコツコツ作ってゆく決心です。

そのことでこの世界の涙の量を一グラムでも
減らすことができれば、こんなうれしいことは
ありません。」

その言葉どおり、楽しい本ですよ!

ラベンダー・オラフさん 67歳 男性