本屋大賞&直木賞W受賞作品。

「かがみの孤城」で3度目の本屋大賞を受賞した
恩田陸さんのクラシック・ピアノ・コンクールを
題材にした長編小説です。

私見ですが、映画化もされましたが
原作には遠く及びませんでした。

コンペティションにエントリーした
若手ピアニストのキャラクターや背景が、
それぞれ個性的に描かれているだけでなく、
コンクールでの演奏も毎回毎回音楽が空から
降りてくるかのように美しく表現されています。

私は、音楽を題材にしていない小説も含めて、
今まで読んだ小説の中で一番のお気に入りです。

「かがみの孤城」や同じく本屋大賞の
「夜のピクニック」も面白いですが、
クラシック音楽好きの私には、この「蜜蜂と遠雷」は
初めから終わりまで退屈な場面は一つもありませんでした。

みーちゃんさん 54歳 男性