岩波書店による前者『河合隼雄語録』の紹介には、

「臨床家にとって問題解決の糸口になるだけでなく,
広く教育者,心理的問題を抱える子どもの
保護者などにも役立つ『こころの処方箋』」

とあって、確かにそうだと思います。

ただ、自分自身の状況あるいは立場上
それほど切羽詰まっていないときは、
名著ながら全文をフォローするのは
いくぶん忍耐がいるかもしれません。

それに対し、河合先生が小川洋子さんと
対談された後者は、もっと一般の読者に向けた
河合先生の素顔が現れているので
親しみが持てるように思います。

いずれにせよ、河合先生の京都弁での
柔らかな語り口は魅力的です。

ラベンダー・オラフさん 66歳 男性.