少女漫画雑誌に2000年から掲載され、2部が終了したのが2010年、、約10年続いていた超大作です。私は完結してから1部が10冊2部が5冊刊行されてから一気に読みました。何と言っても山岸凉子先生の代表作は【日出所の天子】だと思うのですが、私はこちらの作品はその次にお勧めの感動作だと思います。
余談ですが、先日ようつべで中年の男性芸人の方が山岸凉子先生の作品で(夜叉御前)が一番怖い傑作だと紹介されていました。山岸凉子先生の短編は多分100は優に超えているかと言う程多く、どの話も目の付け所が違うというかバッドエンドが多いというか、兎に角ハズレがなく面白いと思うのですが、夜叉御前とはとても渋い話を選ばれたな~と。
少女漫画なので女性、しかも若者にしかうけないか
とも思っていたのですが、山岸先生のストーリーは誰にでもうけるんじゃないかな、と思いましたね。
こちらの作品は、バレーリーナの話です。
山岸凉子先生自身バレースクールでバレーを習っておられてもっと続けたかったのに親の反対で泣く泣く諦めたという経歴をお持ちでその気持ちが作品にも表れているのかな、という感じです。
バレーはプロになるわけではなくても幼少期に少女が楽しむというケースも多いと思います。綺麗な衣装で可愛らしい躍り~少女には人気があっても不思議ではないと思いますが、当作品は「プロ」を目指す少女たちの話です。
バレースクールを営む母の元に生れた美人姉妹がプロを目指す、というのが大筋ですが、登場人物も多くてそれぞれがとても悩んだり苦しんだりで、中にはこちらの作品を読んでバレーリーナを目指したなどという記載も目にしましたが、こんなに苦労するならバレーリーナなんて嫌だなという思いの方が強く残りそうな話です。
美人姉妹の妹の方が主人公で彼女に関してはかなり詳しく、思っている事も明示されて話は進んで行くのですが、苦難の姉の方は学校で陰湿ないじめを受けていたらしい描写はあるのにほぼ書かれていません。主要人物の1人ローラチャン=そらみちゃんらしい?母親に児童ポルノ出演を強要されていたのもぞっとしたのですが、ちらほら描かれるだけで全く詳しくなくて想像するだけしかなくて、もやもやが残る部分の多い作品でした。
大御所の山岸凉子先生の作品の中で2番目に好きな作品です。バレーリーナの華やかな話というよりは
苦悩や暗部ばかりが目立つストーリーですが、とてもとても面白くてお勧めです。
さくら咲くさん 49歳 女性





