寄席演芸の登場人物が発することわざ、格言などは小気味よく耳にするが、よく意味を考えると味わい深いものばかりだと筆者は指摘する。そんなフレーズの中から200句を精選、解釈を加えた小辞典である。
「世間のしくみ」を表した句は、感心させられる。
「果報は寝て待て」というが、実は「練って待つ」が正しいらしいという。つまり、努力なしでは成功しないことらしい。
「仇の家に来ても口を濡らせ」は、たとえ仇の家でも礼儀として出された茶は飲みなさい。意地を張るもんじゃないという格言が隠れているのだ。
「川立ちは川で果てる」は、川の近くで育った者は、水に慣れているため、油断してしまうという戒め。
このように、巷で耳にする格言をしっかり理解すると、交渉の場や報告書を書く時などに、的確に表現することで仕事に活かせるようになります。

だんだいさん 67歳 男性