こちらの本を拝読してから恐らく15年近く経っている
と思うのだが、著者の樋口泰行氏は当時、
松下電器産業(現・パナソニック)から日本HPの社長に転じ、

その後、経営不振に陥ったダイエーの立直し役に
抜擢されるが志半ばでダイエーを去ることに。

そしてCOOとして日本マイクロソフトへ。

2017年の今でも会長としてご活躍される方である。

こうやって書き連ねると、いかにも「ザ・エリート」
という感じだが、こちらの本を読む限り、
そんな高飛車な印象は全く受けない。

おそらく、タイトリングからも
「エリートが書いた実録立身出世物語」みたいなことに
ならないよう、意志を持ってこのような本を著されたのだと思うが、

編集者さんの力量を勘案したとしても、
樋口氏ご本人が何を大切にされていて、
そこに向かってどれほどに努力を重ねてきたのか、
ということが伝わる内容だったように記憶している。

簡単なように見えて、完遂するのは
非常に難しいことであり、シンプルなだけに
伝わってくるものがあった。

sluníčkoさん 42歳 女性