筆者の弟さんが経営する学習塾で小学生相手に
一年間の作文添削の記録です。
受講する小学生たちの作文が面白くなっていくのが、手にようにわかります。
添削の合間に、清水さんの考え方が紹介されています。
最初に驚くのは、なぜ小学生は面白くない作文を書くのでしょうかという指摘です。
「それは、いい作文を書こうとするからです」といいます。
例えば、「妹を殴ってやりたいと思いました」という作文に対して、「姉妹は仲良くしましょう。弱い子を殴るのは良くないことです」という指導がなされます。
作文の時間は、作文力を高めるもので、弱い者いじめをしないことは道徳の時間に指導すべきことです。
作文の時間では、どうしてそういう気持ちになったのかを、きちんと人に伝えられているかが大事です。論理的思考力がある文章を書くことが大切ですと指摘しています。
説明がきちんと出来ているか、描写はしっかりしているかを育てることで、作文だけでなく他の教科でも論理的思考を使って学ぶようになっていくそうです。
この本を読んで、国語、とくに作文を学ぶことで人に伝えることを磨いていくと、他の教科書の読み方も変わっていくように思います。
だんだいさん 67歳 男性