舞台化、漫画化され、2024年秋映画化される「ブランチBOOK大賞2021」大賞作品。その他本屋大賞ノミネートなど多数。

成長著しいIT企業の新卒採用の最終候補者六人が主な登場人物です。就活の話ですがミステリーであり、伏線回収の二転三転があり、ネタバレせずに紹介するのが難しい小説です(笑)
グループ・ディスカッションによる最終面接に向けて、六人全員採用を目指し取り組むのですが、六分の六の取り組みから、六分の一へ。六人で誰か一人を決めなさいルール(?)に急遽選考方法が変更されます。
はじめは本人以外の各人の長所探しで投票していくのですが、謎の封筒の発見により、各人の汚点が一人ずつ晒されていきます。

私は主に語り部となる主人公(らしい人物)が、この中の一人の女子大生に恋をしていることに着目して読み進めました。彼だけが採用以外のことも考えながら、六分の一に取り組んでいるのです。

誰が何故この封筒を置いたのか?
誰が採用を勝ち取るのか?
そして六つ目の汚点とは?

みーちゃんさん 54歳 男性