民主的な世界を望んでいる人たちが、なぜ一部の人の人権を侵害しながら戦争へと進む為政者を支持してしまうのか。そのメカニズムを説明し、対抗する術についても解説している本。あるがままの自分を受け入れられなかったという思いを抱えて成長し、自分にも他者にもわだかまり(憎悪)を隠し持つ人物は自己擁護、自分が得をすることに拘り、一見強そうな言葉でブレないなどという人に自ら進んで隷属したくなる。支持してしまう。そうでない自律的人間を羨望も含め憎悪するようになる。ネトウヨが過激にリベラルを叩くのも頷ける。その心性をよく説明している本。それに対抗する手段とは、一人ひとりが他者に共感し、平和な世界への夢を捨てずに語り続けることと、著者でありスイスの心理学者、アルノグリューンは言う。

poohymcaさん 55歳 男性