「容疑者Xの献身」で有名な直木賞作家の東野圭吾氏の作品です。映画化もドラマ化もされているらしいので知っている方も多いと思います。

優秀な弟の大学の学費の為に、強盗を試みて偶発的に殺人を犯してしまった兄の哀しくて辛い話です。
たった一人の家族~お互いを思いやる強い絆で結ばれていたはずの兄弟なのに、、弟が兄に絶縁状を送るという結末を迎えます。。

主なる登場人物は誰しもが好人物ばかりです。殺人を犯した兄も全ては自分の為ではなく愛する弟の為、、
弟も至極まっとうな好人物だと思います。。でも、、
【殺人】という大罪を犯したという事実は未来永劫消えるはずもなく、、社長さんが言うように、苦しんで当然、ですよね。。
正直、、殺人という大罪を犯した人間が幸せになったら被害者及びに被害者遺族が許せないだろう、とは思うのですが、弟が自分と自分の家族を守る為に兄に絶縁状を叩きつけるというのは、、弟にこそ天罰よ下れ!!と言いたくなりました。

流石に東野圭吾氏の作品、読みやすいですし、それぞれの登場人物の行動は理にかなっているというか、説得力があると思います。殺人者の兄のせいで、自分の人生の全てをことごとくつぶされた弟が、兄と絶縁を考えるのも、、ストーリーが進むにつれ当然と言えば当然と納得はさせられるとは思います。

被害者の方ではなく加害者の方にスポットをあてた物語で、ホントに重苦しいストーリーです。でも東野圭吾氏のベスト10に挙げられる事の多い人気作です。
でも、、弟よ、、兄には貴方だけなのに、、自分や自分の家族よりも兄との絆を大事にして欲しかったですTT

さくら咲くさん 46歳 女性