「ママいつになったら死んでくれるの」と、大変破壊力のある台詞が掲載されていたので読んでみました。
こちらの筆者の作品は後にも先にもこの一作しか読んでないので、他の作品は知らないのですが、こちらの作品は作者の実体験との事で、大変リアリティがありました。
作者の実母は~我が強く、いわゆるモンスターと言っても良いくらい、、自分の身と自分の意見が大切な方で、、娘は大変!介護の問題はどの家庭でも直面する
かと思いますし、他人事ながらこれは地獄か、、
頼みの綱の夫は若い女性と浮気、、浮気どころか自分と離婚して再婚を画策。しかも、浮気で離婚だと慰謝料を支払わなくてはならないから、なんとかばれないように離婚をしたい。そのやりとりをメールでやっていて大爆笑ものながら、妻に丸見え。
大変失礼ながら、作者を始めとして登場人物がちゃんとした社会人で、母は高額な有料老人ホームに入所できて、作者はタクシーで老人ホームに行って食事の時に話し相手になる、という平均的な介護と比較したら相当恵まれておられるとしか思えない。。
作者には頼りになる女姉妹がいて、親身に自分の事を思ってくれる、心配してくれる、、母の事も相談できる、世話もしてくれる、、う~ん、恵まれておられる。。
作者は実母をモンスターのように思って「特別」のように捉えておられるようですが、確かにわがまま勝手でそばにいる人間を辟易とさせるとは思いますが、別段そうそう珍しい事もないレベルではないかな~もっともっと苦しんでいる子供は多いし、特に経済的に恵まれていない場合の方が多くて作者よりも悲壮な介護状態の家庭は多いかと、、

決して明るい話ではないですし、重苦しいテーマで共感できる部分もそうでない部分も多々あると思いますが、実例の一つとして読んでみるのも良いと思います。

さくら咲くさん 女性