長編の多い山岸先生ですが、こちらの作品は単行本一冊に収まっている比較的短編です。作品自体は10年以上前に描かれたものですが何度も改訂版が出版されています。どれを読まれても同じだと思います。
読み終えて、、怖い、とても怖い話ですが、哀しい方が勝るかも。。山岸先生のフィクションですが、似たような事は日本の各地で起っていたと思われます。子供の間引きと姨捨山はフィクションではなく日本の黒歴史ですね。間違っていたとか犯罪だとかの問題ではなく、、そうせざるしか方法がなかったという事か。。当然誰にも非難出来ないとは思いますが、、
舞台は東北岩手の山奥。天保の大飢饉。ある集落で口減らしの為女の子は売って男の子は跡継ぎ一人を残してまとめて生きたまま穴に捨てた~~
穴の中で子供たちは地獄を味わう事に、、食料もないので直ぐに死ぬだろうというのが大人達の見解でしたが、実際には相当長い間最後の1人は生きます。抵抗力のない小さい子から死んで死体は生きている子供達の食料になります。結局年長の2人が生き残り1人は事故死最後の1人もやはり食べるものはなくなり餓死・・・でも、自分が死んだ事に気付けず地縛霊のようにその場所にいつまでもとどまり苦しみ続けます。。
現代の大学生7名が不思議体験的サークルでこの地を訪れ、この子供の呪縛霊に呼応する事で事態は動きます。救いようのないような辛い話ですが、仲間の死体を食べた罪悪感で苦しみまくった少年に、何ら悪いことをした訳ではなくもう解放されていいと
諭す事で、やっと少年はあの世に行きます。ハッピーエンド?という終わり方で、、一応話は終了です。
でも、、うなされます。背筋がぞっと、どころではないくらいに怖い話だと思います。少年が血の涙を流すのですが漫画本なので絵が迫って来ます。
でも名作中の名作だと思いますのでお勧めします。
さくら咲くさん 49歳 女性





