人生で一二番くらいに大好きな漫画家さん、山岸凉子先生の作品です。何と言っても超絶話題作『日出所の天子』が一番の代表作だとは思いますが、次に『テレプシコーラ』その次に、こちらの作品かな、という感じなので、紹介させて頂きます。

4冊出版されてから手にしたのですが、何度も何度も読み返しているので今けっこうぼろぼろですね。4冊とも表紙の絵が素晴らしい!とても雰囲気があって飾って眺めても美しい作品だと思います。

ツタンカーメンの陵墓を発掘する話です。発見するのにかなりの年月と苦労を要し、また、発見してからもエジプト政府当局との攻防戦を繰り広げる事になるのですが、詳しく描かれています。
史実に忠実に基づいて書かれている、、らしいです。
どこまで?この作品は、めちゃくちゃ面白くて一生の宝物作品ではありますが、山岸先生のフィクション部分も、もちろんあるだろうし、、疑問が残ります。ストーリーの中核ではないのですが、主人公のカーター氏とイブリン嬢がお互い恋愛感情を持っていた??ロマンスも一旦は書かれていますが、、本当だったのだろうか?
テレビなんかの特集で、『ツタンカーメンの呪い』みたいなテーマがよくやっているので目にしますが、
発掘に関わった人物が早くに死んだ、、こちらの作品のもう一人の主人公出資者のカーナボン卿は、もともと気管支が弱くてあちこちで静養生活をしていた人物なので、ツタンカーメンの呪いで死んだと紐づけるのには無理があるのでは、、?カーター氏が天寿を全うされた点を鑑みれば、呪いという事自体おかしいと思わせる作品ですね。

ツタンカーメンの生まれ変わりか憑依したかという
不思議な青年が登場します。カーター氏に何度も関ります。これは~山岸氏のフィクションで間違いないと思います。彼の登場もまた物語に深みを持たせているように思います。

残念ながら、こちらの作品を読む前に一回だけですがツタンカーメンの陵墓を見学させてもらっているので、頭の中では、王家の紋章の各シーンを思い出しながらの旅行でした。レビューを見たら、読んだ後で見学して感慨深かったという方も複数おられるようですし、これからエジプト旅行を考えておられる方は是非読まれたら良いかと思います。

いろいろ考えさせられる点はありましたが、重い話ではなく、壮大なロマンでとても面白い作品だと思います。

さくら咲くさん 49歳 女性

この本をチェック

ツタンカーメン 1

山岸 凉子 / 潮出版社 / 1997/7/23