日々の生活の中で馬鹿にしてきたりマウントを撮ってきたりする人々。スルーするには引っかかりがあり、かといって面と向かって抗議とか言い換えしたりするのもはばかられる。
 そういうときの一つの言い返し方としての京都人のスキームを具体例豊富に紹介・考察した一冊。著者である中野信子の専門である脳科学からの知見とも照らし合わせつつ具体的な言い回しが多数掲載されている。
 ただし、匂わせたりほのめかしたりというニュアンスが通じるには、相手側にそれを受容するセンサーがあることが前提となる。そこをどう乗り越えるのか、あるいは別の方法を考えるのか。
一定以上の教養レベルのソサエティにはこの方法は通じるが、さすがに万能とはいかない。そういう点も含めて興味深い一冊。

やましたさん 男性