超大作「BASARA」で有名な田村由美先生の最新のコミックが原作で、映画化されてとても人気だったので、小説版として去年の9月に出版されたものです。

映画は残念ながら観てはいませんが、案内から想像するに、、登場人物が多くて複雑な関係で過去の出来事が交錯して、、ストーリーを追うのがけっこう大変なのでは?という感じでした。

なるほど、、旧家の富豪の当主が死亡して遺言状が公開されて、孫にあたる4人の内の課題をクリアした1人に全財産を相続させる、と読み上げられ、、過去にも遺産相続の時点で複数の相続人が死亡していて、、
怪しげな雰囲気がぷんぷんする王道のミステリーです。

映画よりも登場人物が名前で登場するので割と理解しやすいのではないかと思います。本自体、説明が長い訳でもなく、一時間少々くらいで読めて、すっきりした終わり方で面白いと思います。こちらの本は田村由美先生の原作ではありますが、探偵役の学生の整が登場するくらいで、ストーリーは別の方が書かれているらしくて、ちょっと田村由美先生の作風と異なっていると思います。(主人公の整のマイペースで独特の個性はそのままですが)あっと驚く奇想天外な結末を迎えるのですが、何となくアガサクリスティーによく見られるストーリーだなと思いました。
何人も一族の間で相続を巡って死んでいたりするので重々しいストーリーかなと思っていましたが、そうそう暗い嫌な気分になるという話でもないと思うので
軽く読める面白いミステリーとしてお勧めです(^^)

さくら咲くさん 48歳 女性