高知県観光特使を頼まれた同県出身の作家有川浩(ひろ)。
しかし何をするのかわからず、なしのつぶて。
そんな実際にあった「お役所仕事」のエピソードを活かして小説は始まります。

そして、2021年度まで実在した県庁「おもてなし課」
(観光政策課「おもてなし室」は現在もあり)を舞台に、
若手職員掛水が、タブー化?していた「パンダ誘致論」を越えて
「高知レジャーランド化構想」に向けて奮闘するストーリー。

「県庁おもてなし課」は実在しても「パンダ誘致論」はフィクションで、
著者のお父さんが晩酌時に語っていた与太話がネタだとか。

なお、本書発行の直前に東日本大震災が発生。
本書の地方応援の趣旨にのっとり、
重版分も含めて単行本の印税をすべてを震災復興に寄付したそうです。

tomeさん