家事の中で料理が一番下手なくせして
食いしん坊のおおぐらいの私は
料理本で美味しい物ができた記憶がありません。
ですから、レシピ本はご紹介できません。
ただ、本を読んでいて食事や料理の場面が出てくると
幻臭(?)がして、おなかが鳴ります。
あなぐまビルのシリーズは英国の田園をこよなく愛する作者BBが
英国中を流れる運河を舞台にビルの静かな暮らしと
思わぬ冒険を描いた児童書ですが、私が知る限り大人の方が喜びます。
ビルが船の中で用意する朝食、焚火で焼く魚やソーセージの匂いを
想像しておなかが空いてきます。
描写がうまいのでしょう。
作者のBBは子どもの頃から
狩猟(鳥ことに鳩)と釣り(ことに鯉)が趣味で、
自分で調理して食べていたようですから、料理の場面も本当に美味しそうです。
この本の挿絵はBBが本名のデニス・ワトキンス・ピッチフォードで
描いていて素晴らしい物です。
作者自身が挿絵を描いた本はほとんどはずれなく良いと思っています。
もうひとつ、食べてみたいものが出てくるのは
大草原の小さな家シリーズの、鶏肉のパイより美味しいという
クロウタドリ(ハゴロモガラス)のパイです。
トウモロコシをねらってクロウタドリの大群が来たので
猟銃で撃ち落としたものを母さんがこっそりパイにして皆を驚かせたのです。
そして何より美味しいというので鶏肉が好物で、
鳩の肉が鶏肉より美味しいことを知ってしまった私が
是非食べてみたいものなのです。
料理・食事がもっと楽しくなる本の紹介からは、
ずれましたが「空腹は最良のソース」と言うことでおゆるし下さい。
ろみさん 65歳 女性