竹西寛子さんの作品はあまり知られて
いないかもしれませんが、今年の夏に
文庫になって出版されました。

向田邦子さんが「竹西さんの作品は全て読む」
とエッセイに書いていました。

広島の風景、戦争の心を日本の言葉で
記していて、どの作品も心に印象深く残ります。

このような文庫が新刊として出版されること、
まだまだ日本の出版社も捨てたものじゃない
とうれしくなりました。

平和な世界とは言えない現代だからこそ、
戦争をどうとらえるか、戦争とどう向き合うか、
体験者の言葉を通して自分の心をしっかりと
していかないといけないと思いました。

古い作品だと思うかもしれませんが、
研ぎ澄まされた感性にはむしろ新しさを感じます。

sukoさん 62歳 女性