宮部みゆきの時代物はいくつか読んだが、
この話が一番心に響いた。
普段小説はあまり読まないが、
たまたま手に取った本作は期待を覆す
出会いとなった。
厳しい武家社会に暮らす主人公や
それと関わる人たちの生活を通して
物語に入り込んでいった。
苦労の多い人生を送っている主人公
「ほう」の成長を体験することで自然と
「ほう」に愛情を感じるようになる。
物語の最後に加賀様が
「ほう」にかける言葉に感動した。
そんな愛情をかけてもらった「ほう」の
この後の人生に希望を持てる終わりになっていて、
気持ちが温まった。
モヒカンさん 42歳 男性