こちらの作品はシリーズもので、「ダーリンは70歳」から続いています。だとしたら78歳までだから9冊ある事になりますが、「70歳 逆襲」「71歳 愛を込めて」というタイトルの別本もあるので、シリーズとしては11冊目が「ダーリンは78歳」という事になります。

サイバラ先生の実恋愛のエピソードが赤裸々もいいとこという感じで書かれています。お相手は日本人で知らない人はいないと思われる高須クリニックの院長の高須克弥氏です。海外に行ったり、週末にデートしたりといった、実際にあったエピソードから成り立っている本なので、最初から読まなくても問題なく読めると思います。が、、最初の70歳~から読まれた方がなり染めやどんどん二人の関係性に変化が~という面白味も味わえるのでお勧めですね。

正直、、高須先生の事はテレビのコマーシャルでしょっちゅう観てましたし、美容整形の病院でぼろ儲けした人物でコマーシャルはやたらとお金がかかっていてゴージャスだから日本人には反感を買う事の方が多いんじゃないか、あんまり頭のいい人じゃないな~というぼんやりとした先入観しかなかったです。
が、、こちらの本を読んでから180度考えが変わりました。「高須先生の爪の垢を煎じて飲ませて頂きたい」

本自体のエピソードは面白くて、興味深い話ばかりです。サイバラ先生とはパートナーであってご結婚はされていません。週末に高須先生がサイバラ先生のお住まいの東京に来られてデートを楽しみ、定宿のニューオータニのスウィートに泊まって新幹線で名古屋に帰られるのをサイバラ先生が見送る、というパターンです。サイバラ先生も個性が強い方のようですが、高須先生もかなり一般人には理解が難しい個性をお持ちで、、普通の感性の人ではお互いお付き合いは難しそう、、ですのでバランスが取れているのかなと思います。
高須先生は~稼いだお金は子孫に残すつもりはなく、全部使い切るつもりだそうです。世界の貧しい国に貢献しておられます。海外に流失した日本の国宝を取り戻すのにオークションで何億もの大金を使うのですが、手に入れても自分のものにするのではなく寄贈。震災が発生したら一目散に自ら救援物資を持てるだけ持って救助に向かう~自前病院の無料開放~高須先生の社会貢献は個人レベルでは最高峰ではないでしょうか。。前立腺がんを公表しておられますが、自らの身体で新薬を試しておられますし、、こちらは、がん細胞が全滅したという記載があったのですが、また復活したやら一進一退を繰り返しておられるようですが、、

とても面白い本だとは思いますが、絵が独特で見辛い場面が多いというレビューもよく見かけますし、下品な表現もあるので嫌悪感を抱く読者もいるようですので、読む人を選ぶ感じだと思います。でも、実在する富豪の赤裸々なプライベートがここまで露にされている本も珍しいと思います。

さくら咲くさん 47歳 女性