読書の習慣はあるので、
これまでに1000冊以上読んで、
読書ノートに読了日、タイトル、
著者、出版社を記録してきました。
しかし、読書に関してマンネリ化、
思いつき、読み放しという気がして、昨年、
読書のレベルをステップアップしたいと思い、
読書法関連の本を何冊か読みました。
直接のきっかけは
『知的生産の技術』(梅棹忠夫 岩波新書)を
再読したことでした。
さらに『知的生産の技術』を
再読するきっかけになったのは、
『やぶれかぶれ青春期・万博奮闘記』(小松左京 新潮文庫)を
読んだことでした。
『やぶれかぶれ・・・』は朝日新聞の文庫紹介欄で見ました。
新聞の書籍紹介は定期的に見ているわけでもなく、
たまたま目に留まったものでした。
大阪万博は、私の子供のころの輝かしい思い出です。
また2025年に大阪で開催されますから、
ちょっとしたマイブームになっているのかもしれません。
小松左京と梅棹忠夫の結びつきをこの本で知りました。
さらには、小松左京と岡本太郎の結びつき。
そして、梅棹忠夫とくれば、
京都、川喜田二郎、加藤秀俊など。さらには湯川秀樹。
梅棹忠夫の『知的生産の技術』は
初読の時も刺激を受けた印象がありますが、
今回は特に「読書」の項に引き付けられました。
こんな本を読んできた、
という読書案内的な本は今までにも時々読んでいたし、
文学案内として読んだもののありましたが、
「読書」の意味、「読書」の仕方等の本は
あまり読んだ覚えがありませんでした。
その『知的生産の技術』の中に紹介されていた本が2冊。
小泉信三の『読書論』(岩波新書)と
梅棹自身も書いている『私の読書法』(岩波新書)。
そして、私の書棚から湯川秀樹の『本の中の世界』を
見つけて読み、Amazonの紹介から小ペンハウエルの
『読書について』を見つけて読みました。
本との出会いは、このように本の中での引用や紹介、
あるいは著者の人間関係からつながっていくことが一つの方法です。
あとは『ほぼ日手帳』の付録に
「時間をかけて読む、古典文学の入口」があるので、
そこからぼちぼちとスタンダールやドストエフスキーを
1冊ずつ読んでいます。
書籍紹介の本としては、
俳優の山崎努が書いた『柔らかな犀の角』(文春文庫)は、
身近で読みやすい本が紹介されていて、
紹介文を読むとすぐに読みたくなる本がたくさんありますし、
ジャンルも様々なので世界が広がります。
学校の図書館で本を選んで読んでいた時期、
本屋さんで手に取ってみて選んでいた時期を経て、
最近は縁のある本をネットで注文して買うようになりました。
絶版や古本も見つかることが多いので助かっています。
sukoさん 女性