もう、10年も経過していなかったと思いますが、けっこう前に出版されたコミックです。135万部を売り上げたそうで漫画の賞としてはかなり有名な手塚治虫文化賞も受賞された作品です。出版当初は新聞やら本屋さんの店頭やらで凄い売れ行きというような宣伝が多くて、
作者の矢部太郎氏は電波少年というテレビ番組でよく観ていて知っていた事もあり手に取った本です。

こちらの本が最初ですが現在は続編と番外編の3冊がセットで紹介されたりしています。どの本も面白いので読まれたらほっこりだとは思いますが、やはり最初のこちらの本が主体かと思いますので一冊でも十分癒されると思います。

矢部氏はお笑い芸人さんで漫画家さんではないので、、絵がかなりの素人でいらっしゃる~でも多数の方にこの緻密ではないあったかい図柄こそ矢部氏のあったかいお人柄が伺えて作品を大成功に導いたという説もありますね。絵もほっこりですが、世代の違う大変に世間ずれというか浮世離れした大家さんと矢部氏の駆け引きがホントに面白い作品だと思います。

お二人は家族ではないです。毎月矢部氏は大家さんに家賃を支払われます。でも、、お一人暮らしの大家さんにとって矢部氏は生きるのに必要な希望というかよりどころといいますか、、こんな関係もいいなあ~という羨望観が作品を有名にしたのかな、、
現代には滅多に見られない赤の他人とのほのぼの友愛関係で、ほっこり癒されて元気づけられる本だと思います。

さくら咲くさん 48歳 女性