明治時代、精神医療が諸外国より遅れていた日本。

精神病院もまだ無く、障害者や精神疾患患者は
自宅の敷地内に閉じ込めておくという
とんでもない法律が実際にあった。

その状況を改善しようと
立ち上がった人々の生々しい記録。

今ならごく軽度の鬱と診断されそうな症状も多い。

生まれた時代が違えば自分も
閉じ込められていたのかもしれない恐ろしさと、
精神医療の発展への感謝を覚えた一冊。

やみさん 32歳 女性