字が読めるようになってからの年季がはいった
本の虫である私は、本を、活字を読まない日は一日としてなく、
幼いころからの頭痛もちでもあります。
外気にふれても頭痛が消えないときは
布団をかぶって寝るしかないのですが、
それでも本だけは寝床に持ち込みます。
読書に没頭すると痛みを忘れられるような気がするからです。
風邪を引くと大手を振って寝られますから、枕元に
「大草原の小さな家」シリーズ、ハリー・ポッターシリーズを
積んで読みます。
開拓時代の苦労に比べたら私の
頭痛、風邪、骨折(5年前に4か月半入院した)など
取るに足らぬ小さなことと思えるのです。
ハリー・ポッターはファンタジーの世界へ逃避して
ひたすら笑っていると辛さを忘れます。
元来がへそまがりですので、
人が良いと言っている本にはそっぽを向いて
読みませんでしたが、60を過ぎてから、
頑なでいると損だなと思い直し、上の2冊を英語で読み、
すっかり気に入り、関連書まで読みました。
エーミールのシリーズは著者のアストリッド・リンドグレーンが
一番お気に入りの主人公で、自分ではいたずらを
しているつもりはない5歳の男の子のおかしくて、
心暖まるお話です。
長らく絶版でしたが、最近岩波少年文庫で復刊されました。
個人的には、講談社版の翻訳の方が好きです。
岩波書店からはカラーの挿絵の絵本仕立の3冊も出ています。
挿絵はビヨーン・ベルイ、彼の絵がなかったら
エーミールはあんなに可愛くはなかった筈です。
以上の3作が私の元気が出る本です。
ろみさん 64歳 女性