紹介するのは、羅川真里茂作、「僕から君へ」。
子供の頃から、素行不良の夏己に振り回されている、
主人公のひろむ。
その彼と疎遠になっていた。
しかしある日、夏己に関する、ある出来事が起こる。
過去を回想するひろむ。
そうしているうちに、
彼はやはり夏己への友情は変わらない事に気付く。
二人の友情は、
実は過去から変わらず続いていたのですが、
それすら打ち消す時の流れの残酷さも
盛り込まれている作品だと思います。
信頼性に欠ける事ばかりしている夏己の、
ひろむに対する想いが分かる場面では、
涙がぼろぼろ落ちました。
互いに互いへの気持が伝わる事無く、
すれ違ってしまっていた悲しさ。
それを取り戻す事も、もう出来ない。
その事も痛感して、ますます泣けてしまいました。
身近な相手にこそ、日頃の想いを伝えなければ、
後悔する結末に至る。そんな事も、教えてくれたマンガです。
ふるふる55(畑本有紀)さん 43歳 女性