教科書で習った歴史とは違った視点から迫る
歴史は史上における価値観や評価が真逆に
なることがあります。

歴史ものや時代ものは書き手によってまったく
異なる物語になるので、読者である自分は
いったいどうジャッジしたらよいか分からなく
なってしまいます。

昨年彦根城に出かけたことがきっかけで、
井伊直弼に興味を持ちました。

恐怖政治のイメージでしたが、舟橋聖一が
華やかに人間くさく、魅力的な物語に仕上げて、
歴史小説の面白さを教えてくれました。

その時代に一緒に生きているような感覚に
引き込まれ、古臭く感じませんでした。

激動の時代、その時その時で苦悩し、
苦労してきた人物の物語を読むと前に進む
勇気をもらいます。

これから様々、お好みの作家による時代ものを
読んでみようと思いました。

彦根城にも再度訪れてみようという
楽しみができました。

北嶋寧子さん 63歳 女性