去年の秋頃に出版されたばかりの新しい本です。全く知らない作家さんですが、新聞に直木賞候補と掲載されて、今年一番の怖い本とか宣伝文に惹かれて読んでみました。
残念ながら受賞からはもれたようですが、、あの有名な尼崎連続不審死の事件を結構詳しく知れて、めちゃくちゃ怖いです。帯に書かれていますが、、続きが気になって読むのを止められません。
事件は連日ニュースになっていたので知らない人はいないかと思います。オウム事件もそうですが、、常識やら良識さえ持っていれば巻き込まれないのでは?と単純に考えるのですが、、自分も抗えず言いなりになるかも。。そう思うだけでも恐ろしいです。
本の中で何度も「民事不介入」という単語が出て来ます。女性が警察の助けを求めて相談に駆け込むのですが民事不介入を盾に助けてもらえません。この時点で何らかの手を打ってもらえたら13人とも言われている犠牲者を出さずに済んだかも。。
登場人物が多いです。集中して力入れて読んでるつもりでも正確に把握している自信はないくらい複雑だと思います。電車の中とかスキマ時間に読むとどんどん解らなくなりそうです。面白いので一気に読んだ方が良いと思われます。個性的な登場人物が何人か登場し興味深いですが、上っ面のみの記載ばかりが多くてもっと人物について詳しく描いて欲しかったなという感想です。やはり洗脳されて従う事を選んだという解釈だと思うのですが、暴力も、、人を支配する要因だと考えさせられました。
とても後味が悪く暗い気持ちにしかなれないと思いますが
事件の核心に迫る興味深い本で面白いと思いますのでお薦めです。
さくら咲くさん 49歳 女性




