大好きな作家さん木原音瀬さんの作品です。Wikipediaでは(芥川龍之介の再来)とまで書かれている程の文章力のある作家さんだと思われます。「クズを描かせたら右に出る者がいない」とレビューされていたのを目にした事がありますが、
文章力もさながら、根暗というか心の闇というか、人間のどろどろの感情を精密に言葉で表現されている作家さんで、
作品は全て読ませて頂いている大好きな作家さんです。
こちらの作品は、ひょんなことで痴漢の冤罪をくらって
正義感溢れる性格なので示談なぞには応じず最高裁まで行ったせいで、結局刑務所の世話になるという最悪のパターンになった人物が主人公です。刑務所で同室になったのは、けっこう重罪で有罪になった荒くれが何人も、、兎に角踏んだり蹴ったり。自分に同情してくれて自分も冤罪で入っているという人物に心を許すのですが、、彼は詐欺師で、、いとも簡単にひっかかり箱の外にいる親に迷惑をかけるはめになります。。それはそれは人間不信になっても仕方ない、、。不運が土砂降りのような展開で、、同室にいた人物に好意を持たれ、、ひと悶着。。
刑務所の中という、大変日常的ではない話で、ぐいぐい話にのめり込めると思います。純愛の話だと思うのですが、
読後感がスッキリはまずしないと思われます。
続編も出版されていて、檻の外というタイトルです。
こちらだけでなく、いろいろなスピンオフ版のような話も出ているので、どれもお勧めです。
主人公の方が先に刑務所を出所します。後に出所した想いを寄せる喜多川がそれはそれは必至に捜します。その展開も反吐が出るような人物が登場しますし、やっと出会えても既に既婚者になっていた、、ホントに怒涛の展開です。
人間の愚かさや醜さがとても緻密に描かれていて、とても考えさせられる本だと思います。。面白いと思います。
さくら咲くさん 49歳 女性





