著者の寺田寅彦は、夏目漱石のお弟子さんであり、物理学者である。
流石漱石先生に師事していただけあり、端正な文章を書くのだが、明治の時代に科学的なことへの興味関心をその見事な筆力で表現されているのには驚いてしまう。
今でこそ、文学的な科学書も珍しくないかもしれない。
だが、身近な自然の不思議を明治時代に書いているのは先進的ではなかろうか。
コーヒーが好きというのも、なかなか風流な趣味だ。

九杯目さん 31歳 女性
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