自伝というジャンルを読みたいと思い、ネットで探しているうちにエリック・ホッファーに出会いました。
読む前は特別有名な人だという認識はありませんでしたが、調べてみると、生活者・哲学者として彼の著作はロングセラーだということを知りました。
けっして楽しく、笑えるような楽しい人生ではなく、苦難に満ちた過酷な日々ではあるのですが、ホッファーの力強さ、人間に対する好奇心、切り開いていく力に感動します。
自分が安定を求め、事なきを得るために守るこじんまりした考え方に悶々としたり、漠然とした将来への不安を感じたりしているときに、ホッファーの放浪、労働者として飛び込んでいく生き様の記述に引き込まれました。
読後に勇気が出てきている自分を感じました。
sukoさん 64歳 女性