谷川俊太郎の詩が、絵本になった。

絵に映し出される、詩の情景。
生き生きとした、元気いっぱいの絵ではない。
なんだか時間が止まったような絵。

そんな絵だからこそ、
よそ行きの「生きる」ではない、
本当に「生きる」ことが表せたのだと感じる。

いま生きているということは、
泣ける、笑える、怒れるということ。

鳥がはばたき、海がとどろくということ。

そんな当たり前のことが、生きているということ。

そんな当たり前がなくなったとき…
それが死ぬということなんだと、
感じさせてくれる。

鬼型 礼さん 46歳 男性