元々は中国の4大奇書の内の「金瓶梅」を元に書かれた作品ですが、、登場人物や設定が元になっているというだけで、似たようなエピソードも出てくる事は出て来ますが、描き方がかなり異なるので、、全くの別物と考えた方がよい作品かも知れません。原作とこちらの漫画本とを比べてみるのも面白いかと思います。
「元気が出る」というのには、、ちょっと語弊があるかもしれません(^^;
タイトルの金瓶梅とは、登場する3人の女性の名前からとった文字なのですが、多くの女性が登場します。
富豪の西門慶とその6人の妻がメインの話です。
6人も妻がいる時点で日本人には異質に感じられると思いますが、、出てくる話が、超絶「常識外」といいますか、道徳って何だったかしら~?という全くばかばかしい開いた口がふさがらない、、エピソードが満載です。出世の為に跡継ぎの男の子が必要なのですが、なかなか生れてくれず。。第6婦人が他の妻達の抜け駆けをする為に他の男性の子供を身ごもります。
西門慶は自分の子供だと信じるのですが、、子供が女の子だとまずいので、男腹の妊婦が雇われます。また、男の赤ん坊もすり替える為に用意されたりします。結局、すり替えられた、どこの誰かもわからない男の赤ん坊がお世継ぎとして育てられます。。
どのエピソードも、、日本と中国の違いなのかも知れないですが、あまりにも現実離れしていて、、ここまでいいかげんな事が常識なのかな?と、、けっこう大爆笑で、元気がもらえます。言動はめちゃくちゃだと思いますが、、主人公の金連が漫画では正義感のある好人物に描かれているのも特徴だと思います。
真面目に読むのには適さないとは思いますが、軽く笑えて元気が出る本だと思います。
さくら咲くさん 47歳 女性