「結局伝わらないんだな、と思って…」という若い同僚の言葉で、この本を手に取ることになった。言っても無駄。行動を起こすと損をする。嫌な目に遭う。こういう環境では人は黙っているようになるし、挑戦しなくなる。わからないことも人に聞けず何倍もの時間をかけて自分で調べる。心理的安全性がないと人は萎縮しストレスを抱え、そのうちその職場を去っていく。だから心理的安全性は堰き止められた川の水を、ダムを壊して本来の流れを取り戻すようなものだと思う。心理的安全性が高い職場を作れるかどうか。それが命運を握っていると言っても過言ではない。
心の手足を伸ばして自由に振る舞えるようになれば、もちろん成果は何倍も出るし、スピーディーになるし、人が居つく職場になるだろう。心理的安全性が高い職場とは、どんな職場か?
誰に対しても安心して「それ違うんじゃないですか?」と言える雰囲気を作ろう。目標値を下げて、だから責められないという職場とは違うことを意識しようという主張が心に残った。

poohさん 56歳 男性