何度も映画化されていますし、松本清張作品の傑作中の傑作だと思います。

ベスト3に間違いなく入る超有名作家さんの松本清張の作品です。松本清張の作品は全部読ませて頂いておりますので、
この作品は当然読みましたが、、あまりにもぞっとするというか寝られなくなったというか、、恐ろし過ぎるので、
読み終えてから不明に思ったところは部分的に読み返しましたがもう一回読もうとは、、とても思わないですね。。
それくらい、、恐ろしい人間の心の闇がこれでもか!というくらいに描かれている作品です。

主な登場人物は、本妻、浮気男、浮気相手、浮気相手の産んだ3人の子供達です。本妻も浮気男も浮気相手も、、人間的にどうみても歪みすぎている人物として描かれています。確かに、、愛する夫との他の女性との間にできた子供が可愛いと思う女性なぞ滅多な事でいないとは思いますが、、(ロッキーのライバルアポロの奥様は愛人との子供を
愛する夫の遺伝子と才能をもっているという理由で保護しましたが、、滅多な事でそんな事にはならないと思います)
夫に殺させるという非常な手段を選びます。。
浮気相手の女性も、、まだ一番下の子は乳飲み子だというのに、育てられないという理由で本妻の居る自宅に置き去りというのも、、ホントに【鬼畜】。。

心底、恐ろしいストーリーだと思います。
話が進むにつれ、うすら寒くなっていったというか背筋がぞっとしたというか、、足のない血まみれのお化けに遭遇した方がまだましレベルの恐怖だと思います。
何度も映画化されて有名俳優陣で大ヒットという映画で、、世の中、こんな怖い話を好む人が多いって事でしょうか。。 人間に書けるストーリーかという恐ろしさですが、一生に一度は読んでみると良いと思います。
でも、、落ち込みが激しくなるので元気な時に読む事をお勧めします。

さくら咲くさん 48歳 女性