アンパンマンの作者である、やなせたかし氏ですが、未熟児で生まれたことや、幼くして父と死に別れたことは、あまり知られていないのではないでしょうか。
私はこの本を読むまで知りませんでした。
漫画家としては、代表作のなかった著者は、そのことにコンプレックスを持ちながらも、ひたむきに、前向きに、生きて来ています。
そんな著者の、前向きな考え方を、如何にして持つのか。
そのエッセンスが綴られた内容です。
マンガの代表作は長くなかった著者ですが、「手のひらを太陽に」の作品で知られるように、作詞家として頭角を表し、詩人として知られていたりします。
その著者の不屈の精神が、綴られた一冊だと思います。
人生には、楽しいこともあれば、辛いことも付き物ですが、辛くても、どこか前向きでいられる自分にしてくれる、人生の伴侶的な本になると思います。
雪見酒さん 51歳 女性
人生の酸いも甘いも噛み分けた、一工員です。