ずいぶん前の出版本ですが、豪華キャストで映画化もされて有名な本です。現在3巻まで出版されていてまだまだシリーズ本は出版されそうです。
読みたいとずっと思ってはいたのですが、機会に恵まれず最近やっと読みました。続編が気になって一気に読めたので、かえって良かったかなという本です。
なる程、ベストセラー本だという面白さです。
作者は医学部を卒業された現役のお医者様でいらっしゃり、一般人が知らない病院の内情も分って興味深いです。
お医者様でいらっしゃるのに、文章が上手で何度も笑えました。職場だけでなく、住んでいる集合住宅も個性満載の住人だらけで笑えます。
総じてこの本は『ほのぼの』
登場人物は主人公を筆頭に正義感に溢れ相手を思いやる人ばかりです。うーん、現役のお医者様なら、現実はどろんどろんの闇の方が多そうなのに、、
暗部というものがほぼないストーリーだな、という感想です。
登場人物で入院患者さんでもう助かる見込みのないご老人がいるのですが、自分は重病だというのに、まず自分の事より相手ばかりを思いやる、誰もが彼女を愛し大事にする、主人公も彼女にとても大事なことを教えてもらえる、、というエピソードが出て来ます。主人公自身の言葉にもあるのですが、彼女のようにはなかなかなれはしない、、でも、見習いたいと切に思いました。
複雑なストーリーではなく、さくさく読める爽やか小説ですので、ほのぼのしたい方にお勧めです。
タイトルの『神様のカルテ』の意味はまだまだ不明ですが、、

さくら咲くさん 49歳 女性