5巻で完結の漫画です。昭和も昭和のレトロ本です。

細川智恵子と言えば『王家の紋章』でいくつも賞を受賞しておられ、少女漫画界では大御所中の大御所作家さんです。
小学校~中学の頃、件の王家の紋章が流行っていて学校で話題になってました。とても面白い他にはない設定のストーリーで魅了されました。最近youtubeで有名漫画の書評をやっているチャンネルがあって王家の紋章を見たのですが、、今も尚連載が続いていて、、同じようなエピソードが延々と続いていて~つまらいという次元でもないような辛辣な事を言われていました。その中でこの作品が紹介されていたので、王家の紋章以外にも作品があるんだ~という事で読んでみました。
流石に大御所先生の作品、ドラマ化もされているそうです。5巻もあって結構長めの作品ですが、次から次へとドラマが展開されて、ぐいぐい話に引き込まれてアッという間に読める作品です。
正直なところ、もうもう絵が昭和で見るに堪えれない人もいるんじゃないかという感じですが、ヒロインが交通事故に2回も遇うわ、恋しい相手は日本のトップアイドルだわ、ナイアガラの滝から映画ロケの途中で落ちるわ、実は兄妹だったのか?という疑惑が出てくるわ、恋敵がとても意地悪だわ、母親が恋愛に反対だわ、職場に放火がされるわ、、、もう枚挙に暇がないほど盛沢山に目まぐるしい展開が繰り広げられます。一つの漫画にここまでてんこ盛りの展開が盛り込まれている漫画も珍しいのではないかという面白味もあると思います。
大筋は、苦難を乗り越えて恋愛を成就~で感動ものなのだとは思います。が、、今読むとレトロ感覚で「こうくるかn~」「なんじゃこりゃ~」というコメディ感覚で楽しめるのではないかと思います。

さくら咲くさん 49歳 女性