スマホのスマートニュースで一話づつ紹介されていたので、うへぇ~と思いながら読ませて頂きました。今年に入って、かなりの反響からか書籍を出版されました。読みこぼしがあるかなと手に取ってみました。
あまりにも強烈なストーリーだったので、細かいエピソードも印象に残っておりました。・・・それ程に
末恐ろしい話だと思います。

友人に職場にいる交際相手を捜している男性を紹介してもらうのが出逢いで、、結婚前に結婚を前提に同棲までしておられます。結婚までは、もう幸せな家庭を築けて一生涯添い遂げられるとばかり思っておられました。問題がある男性には全く見えなかったのですが、、本を読んでも、結婚するまで人格崩壊者と気付くのは無理だったのがよく理解できます。

タイトルからかなり想像できると思いますが、主人公の女性は、壮絶な夫の裏切りにあわれて絶望されて息子さんとの無理心中すら考えられます。浮気をされたというだけでなく、浮気相手に給料のほぼ全てを使われておられました。依存症という病名が夫に付けられるのですが、カウンセリングの先生もうさんくさくて、、患者の夫の全面的味方でむしろ妻がもっと協力すべきというようなスタンスで更に主人公を傷つけます。。。ページをめくるたびにこれでもかこれでもか、というような悲壮なエピソードが紹介されて、、最後まで読むのが大変な本だと思います。

結局、難病の息子さんを育てるのに経済的に離婚するのは不可能だと判断されて、別居にとどまり、近くのアパートに住む事にした夫に、時々息子さんの世話を頼んで自分の時間を持てるようになさり、けっこう夫と接触のある生活を選ばれました。

今の世の中、夫婦や子育ては多様化していて、こちらの本を読んでも、、本文にも出て来ますが、暴力をふるうわけではなく大きな借金を抱えている訳でもなく、、そんな事例よりもましなんじゃないかとか
自分に責任があるのではないかとか、自分の育ちが問題なんじゃないか、とか、、様々な葛藤が作者さんを苦しめます。
正直、作者さんの選ばれた生活が正しいとか間違っているとかなぞ全く分からないですが、大変衝撃的な話でした。

さくら咲くさん 49歳 女性