禅の世界は広く深い
ひたすらに、終わりがない

随流去と言う言葉は、
「(山を抜けるためには)流れに随(そ)って去(ゆ)きなさい」
というだけの意味である

水が上から下に流れるように、
逆らうことなく歩を進めれば、
いつか里へも着くことだろう

なんということのない真理ではあるが、
単純こそ会得できないものである

流れに流されるだけにはならぬよう気を付けながらも、
たどり着きたいその場所までゆるやかに流れていきたい

柊さん 43歳 男性