去年末ころに出版された本で新しい本です。
「泣くな研修医」のシリーズもので何年も前から続いている本で、ベストセラー本なので新聞とかネットのニュースでも宣伝されていて目にする機会の多いタイトルだと思います。けっこう目に付く奇抜なタイトルですし、こちらの8巻は特に面白いのでお薦めです。

現役のお医者様が筆者です。お医者様とは思えない程表現が豊ですし文章も読みやすくお人柄も良いのが見て取れる感じで、さくさく読めます。とても面白いので1巻から読まれる事をお薦めしますが、8巻を単発で読まれても全く問題ないと思います。
一応8巻で完結のようですが、続編のようなものも出版されていますし、まだまだ続くのかも知れません。
フィクションのようですが、実際には中山氏の自叙伝のような実際あった事がベースになっているらしいです。苦悩する外科医が悩みながら成長していかれるのですが、8巻では友人の死がきっかけとなり
地域医療ーー小さな病院の院長先生が亡くなり存続が難しくなった病院に全てを捨てて自分が院長になり地域医療に尽くす、というストーリーです。主人公はお医者様というイメージではなくとても人間臭い純粋な人物で、、もうちょっとずるく生きてもいいんじゃない?と突っ込みたくなります。元居た場所でもけっこうな苦労をされているというのに、更に苦労をしなくても、、と思わないではいられません。
近くのクリニックに通うやら大きな総合病院の世話になる、といった通常の生活をしている一般人にはおおよそ見当の付かないような医療の世界がリアルに見えてとても興味深い本だと思います。
まわりの登場人物も個性的で人間味に溢れた人も何人かいて面白いのですが、、実在する人物がモデルになっているせいか詳細が知りたくともしっかりとした描写がないのがちょっと物足りないかな。
家族が濃厚にお医者様の世話になっていたり、いずれ年を取ったら自分も病院通いになる可能性は高いですし、医療の世界を知るのにも良い本だと思います。こんな善良なお医者様が多いといいなと思いますが。

さくら咲くさん 49歳 女性