アナログ情報整理の古典といえばこの本。1960年代に書かれその後多くのフォロワーを生んだ同書の嚆矢は、情報1つに1枚の情報カードという物理的な形を与えることだった。
ここには、アナログなツールで情報を整理しようとするときに、万人が立ち返るべき考え方がある。つまりノートの面を1つの情報の単位にする。ふせんも一種の情報カードだと考える。そしてそれぞれの場合に面1つに対して1つの情報を記入する。
それを蓄積し、組み合わせる。
アナログの記録ツールは面の大きさが有限である。そして物理的な記入面は有限である。デジタルとは異なるこの特徴をどう捉えどう生かすか。
60年ほど前にその答えはでていた。しかもデジタルツールが登場・普及した現在においてもそれは、普遍的な価値を持っていた。
スマホやパソコンが記録媒体の中心となった今こそ読まれるべき、情報整理そのものを考える上で必読の古典である。
やましたさん 男性