買い求めた作品は「桂馬の高跳び」(中公文庫)です。
文庫本は、単行本で人気だった作品が底本となっている場合が多い。というわけで、出版社にすればソコソコの売り上げが見込めるほどに、読者に一定の評価を受けている作品だろう。
その中でも、出版社の意気込みが表れるのは帯の推薦者や解説を書いている作家たちのラインアップと考えます。
この作品は、講談師・二代目神田山陽の自伝で、1986年に単行本が刊行されたものですが、懇談人気の低迷もあって文庫化されていなかった。
ところが最近、講談も少しずつ人気を回復傾向にあるという。そんな折文庫化されたが、帯は講談ブームの火付け役の神田伯山氏、解説は演芸評論家の長井好弘氏だった。
これはと思い購入しましたが、期待を大きく上回る作品に巡り合えました。

だんだいさん 67歳 男性