
立川談志さんが、五代目柳家小さんさんに入門したのは1952年、
16歳の時だったという。談志さんは、声帯を失いガンで亡くなる
直前まで日記を書いていたといいます。
その中で1953年1月日から12月30日まで毎日欠かさず書き残した
日記の全文を1冊にまとめた本です。前座修行の日々、17歳らしい淡い恋心、観た映画の感想、落語家としての将来など、後年毒舌でならした談志さんのルーツがよくわかる作品です。
現在の若者ならば、Xでつぶやくような内容が綴られています。
記録を残すのが好きだったのか、その年に自身が高座で演じた
演目とそれに自己評価をAからDで付しています。1953年の
演目の記録を1999年、全集に掲載する際には自分で書き加えた
解説も収録してあります。
落語ファンならずとも面白い青春日記です。
だんだいさん 67歳 男性