「メディアは人だ。だから間違える」「キミが知らないメディアの仕組み」
「真実はひとつじゃない」など、メディアの大切さ、その付き合い方・使い方を、
やさしくわかりやすく指南してくれます。

2006年発行と少し古い本なので、SNSの問題には触れられていませんが、
それ以前の大前提として、メディアというもののあり方を教えてくれる、
入門書としては、いまや(早くも?)古典的名著と言えるかもしれません
(調べてみたら、その後、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』のタイトルで、
SNSの影響など今日的話題を加筆した増補新版が、別な出版社から出ていました)。

著者は話題作・問題作を多数生み出して来た映像作家。
執筆活動も旺盛で、ノンフィクションやエッセイ集を中心に単著約50冊。

本書は、学校でも家でも学べない、中高生が知りたい、寄り道的で、
しかしリアルで大切な知恵を満載した『よりみちパン!セ』というシリーズの1冊。
著者も、他に『いのちの食べかた』という本を書いています。
大人が読んでも気づきのあるシリーズです。

100冊以上ある本シリーズは、版元が理論社から、イースト・プレスに変わり、
いまは新曜社から出ています。
ユニークなライン・ナップが多いため、全部ではありませんが、
絶版にならず版元が行き詰まっても、他の版元に引き継がれているのです。

tomeさん