マーティン・スコセッシ監督により映画化された『ヒューゴの不思議な発明』の原作であり、アメリカで最も素晴らしい絵本に贈られるコールデコット賞金賞受賞作品。

私は映画は見ていませんが、文庫になっていたので読みました。絵本にしては文字も多く、ページ数も多いのですが、Amazonによると対象年齢は8歳~11歳となっていました。絵は鉛筆画のようであり、必要な撮影画像(写真)もあります。
前半は、主人公ユゴーの人生があまりに思い通りに行かないので、読んでいて歯痒いのですが、あることを契機に主な登場人物の印象が変わります。ちょうど、オセロゲームの様にネガティブなものがポジティブなものに反転するのです。伏線回収の如く、一つ一つの謎が解き明かされるにつれ、ユゴーだけではなく全てのキャラクターに感情移入出来るようになります。

舞台は1930年代のパリ。映画界のパイオニアの一人ジョルジュ・メリエスを讃える作品です。

みーちゃんさん 55歳 男性